【産業医でバイト】嘱託産業医の勤務形態の違いとその報酬などの特徴について

常勤で勤務医などの臨床をやっておられる傍ら、「せっかく認定産業医の資格を取得したし、産業医でもやってみようかな」とバイトをしておられる先生方もおられるようです。

特に都内で、通いやすい企業であると人気で、すぐに充足するといったことになるとのことです。実際、ネットで募集をかけるまでもなく、求人を探しておられる先生に声をかけるだけで充足する、といったこともあるようですね。

ですが、「嘱託産業医」と一口に言っても、勤務形態は様々です。そこで今回、その勤務形態の違いについて書いてみたいと思います。

月1ペースでの勤務

開業医の先生が嘱託産業医をやっておられるケースで多いのがこのパターンではないでしょうか。月に1回、安全衛生委員会と職場巡視のために企業を訪問するといった働き方です。

ですが、職場巡視の頻度が「2ヶ月に1回」とすることもできるようになった(事業者の同意と、事業者から産業医に所定の情報が毎月提供されることを条件として)ので、安全衛生委員会をオンラインで実施した上で、「訪問は2ヶ月に1回」とされるケースも増えてきています。

加えて、面談もTeamsやZOOMなどのオンラインビデオツールを使って行うということも増えてきています。

業務内容としては、基本的に安全衛生委員会への出席と職場巡視、あと必要がある際の面談と健診判定といったものがあります。月1ぺースですので、無理なく勤務できるといった利点がある一方、報酬はやや低めに設定される傾向にあります。

時給制での勤務

9時~18時、あるいは半日などで、時給1~1.2万円あたりで勤務をするという形態もあります。健診判定や面談など、それなりのボリュームがある企業で週1回など定期的に勤務をする形となります。

常勤の産業医が在籍している一方で、業務がなかなか回らないために非常勤を雇う、といったパターンもあります(常勤産業医をもう一人雇うよりは安く済む、あるいはもう一人常勤を雇うほどでもない、といった形でしょうか)。

時給制、なおかつ月1以上ですので、報酬は非常勤外来並みにあるというメリットがあります。一方で、それなりに産業医としての経験は問われる傾向にあるように思われます(経験が浅くてもOK、と書かれているところもありますが)。

週1以上での勤務

週1以上で、「それってもはや非常勤以上なのでは」といった形で産業医を雇っている企業もあります。ですが、そうなりますと、「勤務医の傍ら産業医」といったことは難しくなるのでは、と思われます。

常勤ではなく、複数の企業と嘱託契約をむすび、それを専業とされているといった方が対象になるのかな、と思われます。中には、「週3日勤務」といったほぼ常勤での勤務という場合もあったりします。

こちらも時給制あるいは日給であることが多く、稼げる形にはなるかと思われます。一方で、「バイト感覚」で勤務するのはなかなか難しく、もはや本業とする必要があるかな、という印象です。

以上です。
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「せっかく認定産業医の資格とったんだし」と、もしご興味がおありでしたら、ご登録の上、お問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

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