2024年8月現在、群馬県太田市と茨城県古河市で常勤産業医の募集求人が出されています(リクルートドクターズキャリア[PR]に掲載中)。関東在住で、「都内以外」の企業で勤務するということになりますと、やはりそこにもメリット・デメリットがあります。
私自身も都内の企業、そしてそれ以外の企業での勤務経験があり、今回はその「違い」についてお知らせできればと思っています。
通勤について
都内の企業で勤務ということになりますと、基本的には電車通勤、そして通勤ラッシュがつきものだと思っておいた方が良いと思います。
私も病院勤務の時には地元でしたので、車通勤をしていました。そこからすると、「満員電車に揺られて毎日通勤する」というのは、やはり慣れるまでは非常に大変でした。この点、地元の企業に勤務、ということになれば「車通勤OK」というところもあり、それは大きなメリットとも言えると思います。
いずれにせよ、実際に通勤ラッシュはどうなのか、朝の渋滞も加味した車通勤はどうなのか、といったところは考えた上で検討するのは重要なポイントだと思います。
産業医の人数について
社員数によって常勤産業医の人数は変わるわけで、基本的には地方であれば「産業医一人体制」ということになると思います。この点、ある程度の産業医としての経験年数があれば話は別ですが、「未経験の状態で勤務」となると、相談する先輩もおらず大変に感じる、ということもあるかもしれません。
たとえ「産業医未経験でもOK」という場合であっても、それで大丈夫かどうかというのはしっかりと考えた上で入職したほうがいいかと思われます。一方で、通勤に便利な都内に比べ、地方ですと入職希望者も少ない傾向にあって未経験者も入職しやすいということも言えるわけで、このあたりは考えどころです。
前任者と比較されることについて
前任の産業医が長らく勤務していた方で、人事労務担当者や保健師と強固な人間関係を築いていて、「そこに入職する」ことの辛さというのも私は味わったことがあります。
ある程度の周期で産業医が変わっているような企業も結構ありますが、その一方で「長らく勤務していた産業医」というケースもあります。都内にくらべ、このあたりの流動性はやはり地方の方が低いように思います。
また、前任者が「置き土産」として置いていたような、「このルール、いる?」という細かなローカルルールで運営されているというところもあります。このあたり、「入職してみないと分からない」という部分はありますが、「前任者はどのような人だったのか」というところについては、採用面接あるいはリクルートドクターズキャリア[PR]などの転職エージェントに相談をして聞いておいたほうがよさそうですね。