「産業医を続けるべきか、臨床に戻るべきか…」と悩んだ二回目の転職に私が今思うこと

私は未経験と慢心の結果、一社目の契約を打ち切りとなり、産業医デビューはなんとも悲しい幕切れとなりました。

私が産業医として入職した一社目の会社を「クビになった」経緯と教訓
私は後期研修医を辞めて、我流の転職活動のせいでなかなか上手くいかなかったわけですが、リクルートドクターズキャリアの転職エージェントのサポートで、なんとか常勤産業医として転職できました。さて、それで「あとは安泰」…とはならず、結論から言えば、...

人事部長から「3年目は契約を更新しません」と伝えられてすぐ、私はお世話になったリクルートドクターズキャリア[PR]の転職エージェントに連絡して、「また転職活動を再開したい」旨を伝えました。

ですがその一方、「産業医で転職したら、また同じように契約打ち切りの憂き目に遭うのでは…」という不安感もありました。

このあたり、私は結婚したばかりということもあって「まずは生活をしっかりと安定させる必要がある。転職を繰り返すようなことがあってはダメだ」という思いもありました。

そのため、リクルートドクターズキャリアには産業医としての転職を依頼する一方、エムスリーキャリアの転職エージェントには「臨床医として転職したい」と相談していました。

産業医か、臨床医か

ですが、エムスリーキャリアの方で転職エージェントと相談していたところ、「先生、産業医をお続けになりたいのではないですか?産業医として転職をもう一度してみませんか?」と提案されました。

やはり臨床医として転職することは望んでいたというわけではなく、「産業医としてリベンジしたい」という本心が覗いていたのではないかと思います。

結果、リクルートドクターズキャリア、エムスリーキャリア両社ともで産業医としての転職活動を進めることとなったわけです。

「産業医を続ける」選択をした私

この時の選択がどうだったかと振り返りますと、やはり産業医として転職をして正解だったと思います。それは、今現在、10年続けているという結果論での話ではなく、「一社目だけで判断するのは早い」と思うからです。

私は産業医として、「仕事は、その人に合う/合わないがある」というのはイヤというほど見てきています。そのため、適性がないと(特に自分が)判断した仕事については、早々に切り上げて他のキャリアを歩みだす、ということには賛成できます。

ただ、それこそ日本国内だけであっても多くの企業があり、その企業の業種、カラー、社員の平均年齢、産業保健スタッフの構成など、多岐にわたります。

ですので、一社目が自分に「合わない」と思ったとしても、それはその入職した企業が合わないということなのか、それとも「産業医という仕事」自体が合わないのかは、判断がつかないのではないか、と思うわけです。

三社目で落ち着いた私

実際、私は一社目、二社目では「自分に合わないかもしれない」という意識がどこかにありましたが、三社目でようやく「自分に合っている企業に巡り会えた」と思っています。結果、今が一番「産業医として働けて楽しい」と思えています。

こんなこともありますので、よほど「産業医という仕事が合わない」とはっきり自覚している、あるいは「臨床にどうしても戻りたい」という希望があるということでないのならば、「二社目への転職」を検討してみるのはいいと思っています。

この産業医として働いてきた10年、3回の転職を通して辛い思い、「なぜ医師なんて仕事を選んでしまったのだろう」と思う時期もありましたが、今はそうした考えをあまりせずに済んでいます。

ですので、一社目で「イヤになった」「契約打ち切りになった」としても、ぜひ諦めず
リクルートドクターズキャリア[PR]の転職エージェントに相談しつつ、転職をしてみることを検討してみてください。

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