昨今、医師がSNS上で情報発信をすることも当たり前になりつつあると思います。中には実名でアカウントを持っていたり、あるいはアカウント名は伏せていても、実名を公表していて、「フォローはもう知っているのが当たり前」なんてこともあると思います。
そんな流れもありますが、私としましては「実名でSNSをやっている」ことが、転職活動において一つのリスクとなりうると思っています(ちなみに、私の「村上文春」という名前はペンネームで本名ではありません)。
簡単に「検索できる」時代
ネットネイティブの世代は知りませんが、私は名前をネット検索されることに未だ抵抗があります。
ですので、産業医として採用された後、その担当者の一人から「先生の名前で検索しました。学会で結構、症例発表をされていたんですね(所属していた病院のホームページに掲載されていた)」と言われて、若干「あ、検索したんだ…」となったことを覚えています。
SNSも調べている可能性
大手企業では、新卒の社員を採用する際に「SNS上で問題発言や炎上しそうな行動を写真でアップしていないか」ということを調べるサービスを利用しているところもあるようです。
また、私が勤務していた会社でも、人事労務担当者がやや問題のある社員のSNSを見ており、「Aさん、フェイスブックで…」とこっそり私にプライベートでどのようなことをしているのか、教えてきたこともありました。
採用に関係している場合も?
実名でSNSをやられている場合、問題発言や炎上しそうな写真を掲載するとは考えづらいですが、やはり「捉え方」は人それぞれですので、何気ないツイートなどを「問題視」する人も中にはいるかもしれません。
そうした人がもし採用側にいたとしたら、やはり内定を出す/出さないに関係ないとは言い切れないのではないでしょうか。
「プライベートのことなんだから、採用面接とは関係ないでしょ」というご意見もあるかとは思いますが、採用側も必死です。「採用した後に問題がある人物だった」ということは絶対に避けたいところでしょうから、「参考にできるものはなんでもしたい」というのが本音のところでしょう。