私も3回の転職経験がありますが、一回目は本当に迷った記憶があります。そもそも、一回は内定を辞退していますし、退職後すんなりと転職できたわけではなかったので、転職活動期間はかなり長かったです。
その経過の中で、「転職するより他はないよな」ということで、ようやく心理的なハードルを超えて転職に漕ぎ着けたとい感じです。
そこで今回の記事では、「一回目から迷わず転職できる」なんて人はいないからこそ、チェックしたい医師が転職活動を始める上での3つのポイントと題して、一回目の転職に踏み出すまでのチェックすべきポイントについて書いてみたいと思います。
転職の目的はなにか?
本当に基本的なことで恐縮ですし、「目的もなく転職をするなんて人はいない」と思われるかもしれませんが、「目的を言語化しておく」ことは大事なことだと思います。
漠然と「当直やオンコールが多くて体力的に厳しい。もう少しゆったり働きたい」などと思っているかもしれませんが、それらをしっかり「今より業務負担の軽減できるところで働きたい」と認識しているか否かは大きな違いですし、具体的にもう少し踏み込んで「月4回の当直、オンコールの回数を半分にしたい」と考えると、より目的としてははっきりさせることができると思います。
「年収がなかなかアップしない。もっと稼げるところで働きたい」「時間外の問い合わせや呼び出しから解放されたい」ということでもいいと思います。明確に「何を実現させるための転職か」を考えておくといいと思います。
転職活動をしている内、この「目的」がブレブレになってしまうことはよくあります。だからこそ、軸となる部分をはっきりとさせておいた方がいいというわけです。
今の職場への不満・転職したいと思える希望条件
本来は「目的」から希望条件へと考えていくのがいいと思いますが、いきなり「目的」というところから考えると難しいという場合は、今の職場にどんな不満を持っているのか、どのような条件であれば転職したいのか、というところから考えていってもいいと思います。
「当直回数が月4回以上あってしんどい」「外来が忙しすぎて、昼食もとることができず、さらには定時で終わることもない」「カンファレンスが長く、しかも定時後に始まる」などなど、現在の職場に対する不満を列挙していって、それがどう変わればいいのか、ということで希望条件を考えていくことができると思います。
こうしたことを考えていく際、とりあえずは「そんな都合のいい、理想の職場なんてないよな…」という考えは置いておいて、まずはリストアップしていって、その後に優先順位を考えていくといいと思います。
「優先順位をつける」という考えは大事で、「この条件は絶対に譲れない」「この条件は譲れる」ということが分かっていると、求人選びでは非常に役立ちます。
求人情報の確認
転職の目的や希望条件が揃った後は、実際の「求人情報」を見てみることをオススメします。実際、私が初めて求人情報を見た時の印象は、「当直やオンコールなしの求人で、今と同じぐらいの年収のところなんてないよな…え?あるの?」という感じでした。
やはり何事も思い込みや先入観をもって見てしまうのはよろしくないということで、実際に求人を確認してみると「意外と今の職場より条件がいいところは多いんだな」と分かると思います。
逆に言えば、「今の方が条件がいい」ということが分かれば、転職を思い留まれるというきっかけにもなるかもしれません。
いずれにせよ、実際の求人を調べることは転職活動を始めるきっかけになると思います。なお、求人情報については、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアの転職エージェントに相談すれば無料で教えてくれますので、まずは登録・相談してみてはいかがでしょうか。