私も後期研修医として勤務していた病院を退職し、産業医への転職を行った内の一人です。ですので、当然ながらその時は「産業医未経験」でした。
既に病院を退職してしまっていながら、転職は上手くいかず、数ヶ月バイトで食いつなぐ日々でした。今思うとぞっとする時期を過ごしておりましたが、それも当然そのはずで、「未経験」の状態から産業医になるのはやはり難しいことです。
今回は、「未経験」で臨床医から産業医への転職を成功させるためのポイントについて書いてみたいと思います。
勤務エリアの見直し
常勤産業医の求人を見ていれば分かりますが、「社員数1000人以上」の企業ばかりです。というのも、基本的に社員数1000人を超えた企業が「常勤産業医」を置く必要があるわけで、逆をいえば、それぐらいの規模の大企業がある大都市圏でないと求人はほぼないと考えていいでしょう。
東京周辺、横浜、愛知(名古屋)、大阪などに求人は集中しています。私も関東の片田舎で後期研修医をしており、その近辺で職を探しましたがほとんどありませんでした。
ですので、まずは「どこに勤務するか」ということの見直し、最悪、引っ越しも検討しなければならないと思っていた方がいいかもしれません。
ある程度の妥協は必要
未経験ということになりますと、それまでどれほど臨床経験を積んでいても、買い叩かれる可能性があるというのは覚悟していた方がよろしいと思います。
ですので、臨床医であった時代から年収ダウンしてしまうことだったり、通勤エリアなどである程度の妥協は必要かと思います。
しかしながら、そこで2~3年経験を積めば、次の転職では「経験者」となるわけで、グッと選べる求人の幅は広がります。ですので、1社目は妥協が必要ということも考えられます。
転職エージェントに相談してみる
私もまずは、求人を掲載している転職サイトを見ては「ここ、応募できそうだな」という求人を見つけ、そのサイトに問い合わせを行う、ということを繰り返していました。
しかしながら、基本的な産業医求人、転職についての知識もなく、やはり上手く行かなかったです。
ですが以前、療養型病院への転職を考えていた時にお世話になっていたリクルートドクターズキャリア[PR]の転職エージェントさんが連絡してきてくれて、相談に乗ってくれました。そのおかげで勤務エリアの変更を提案され、上手く転職することができました。
このように、右も左も分からない状態で転職活動を続けていても上手くいく可能性は低いです。そこではやはり有能なガイドという存在が必要であり、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談しつつ転職活動を行うべきだと私としては思います。