今どき、「女ってやつは…」などと口にするだけで問題となる世の中になっているのは重々承知ですが、やはり性差というものは存在するようで、「女性の多い職場」特有の問題というのがあると思っております。
それは、「他の女性社員と結託して、気に入らない同僚を排除しようとする」という傾向です。気に入らない同僚がいたとして、「○○さん、仕事中に関係のないサイトを見ていてサボっています」「○○さんのせいで、仕事が滞ることが多くて迷惑しています」などなど、そうしたネガティブキャンペーンを上司に行ったりします。
結果、上司もその名指しされた社員を注視せざるを得ず、結果、ちょっとしたミスでも注意されてしまったり、呼び出されて面談をすることになったりします。ターゲットとされた社員は、居心地悪さを感じて結果、異動を希望したり、転職したり、場合によっては体調不調を訴えて産業医面談を受けにこられたりします。
ただ、ターゲットとされた方も気が強かったりしますと、対抗してきたり、あるいは上司に取り入るのが上手いタイプですと、しぶとく残ったりします。その場合、対立は激化して一方が「嘆願書」(とは名ばかりの、ネガティブキャンペーンのオンパレードとなっているチクリレポート)を上司に提出するといったこともあったりしました。
やはりこうした「気に入らない社員を排除」する傾向にある女帝社員は、社歴の比較的長く、その職場のキーマン的な存在の女性社員で、ターゲットとされやすいのは、中途で入職してきたり、異動してきて「暗黙のルール・慣習を知らない」社員であると思われます。
また、このような女帝社員がいる職場では、その上司はあまり業務内容を把握していないような男性社員が多く、女帝社員の言うがまま操られて、ターゲット社員を排除することに加担してしまうケースが多いように思います。
結局のところ、業務の属人化(その人でないと、その業務ができないようになっている。マニュアル化されていない)が問題であることも多いため、その人の仕事を引っ剥がしてマニュアル化する、その他の社員のトレーニングをしっかり行っていく、部下同士の人間関係の調整能力に長けたリーダーを置く…といったことが必要であると思われます。