上司に「産業医との面談」を指示された部下との面談で注意すべき3つのポイント

上司が部下のメンタルヘルスを心配し、産業医との面談を指示することがあります。勤怠は乱れ、仕事のミスも多発、言葉数も少なくなっている…なんて状態、やはりそのまま放っておくわけにはいかないわけですよね。

そこで話を聞いて、「精神科に受診しろ」なんてことはなかなか上司でも言いづらく、そこでまずは産業医へ、とお鉢が回ってくるわけです。

私もそんなケースを経験しておりますが、そこで注意しなければいけないポイントがあると気づきました。今回はそんなお話を簡単にまとめてみたいと思います。

まずは「誤解」を解く

こうしたケースですと、「このまま休業しろって言われるんじゃないか」と思ってらっしゃる部下の方は結構います。上司を信用してなかったりしますと、「産業医と結託して、無理やり休ませようとしてるんじゃないか」なんて勘ぐってくる方もいます。

そこでまずは、「何がなんでも休めと言うわけではありませんよ。まずは、健康状態をチェックさせてください。その上で今後どうしていくべきなのか、一緒に考えていきましょう。そのためにお話を聴かせてください。…最近、眠れていますか?」なんて話を始めることが多いように思います。

症状や経過、ストレスの要因などを聞き出していくと、次第に硬化した態度もほぐれてくることが多いです。そこで「最近眠れてないんですね。このままだと疲れもとれないし、健康にも仕事にも悪影響が出てくる可能性がありますよ。一度、精神科ないし心療内科でご相談してみませんか?」と受診を促していったりすると、素直に受診してくれたりします。

初回の面談ではあまり詮索しすぎないことも重要

初回の面談で、ストレス要因などについてあれこれと詮索しても、本音を言ってくれることは少ないように思われます。たとえば上司との人間関係が原因である場合、「面談で言ったら、そのことを告げ口されるのでは」なんて警戒心をより一層強めさせてしまう可能性もあります。

そこで、あまり詮索しすぎないことも重要で、「話をしてくれるようだったら話してもらう」ぐらいのスタンスがいいかもしれません。

何度か面談を重ねた上で、信頼関係がある程度構築された場合は聞いてもいいかもしれませんが、あまり初回の面談であれこれと詮索するのは避けた方がよろしいのではないでしょうか。症状、経過、業務の状況などを重点的に聞いていった方がスムーズに事が運ぶように思われます。

上司へのケアも忘れずに

部下の不調について一定の理解はしていても、上司が「私にどうしろっていうんだ。こっちだって忙しいんだ」「業務負荷の軽減をしろ?もう十分やってるよ」などと言葉にしないまでも、内心思って反発しているケースもあります。

特に部下のミス連発、勤怠の乱れ、反抗的な態度などに対して、悪感情を抱いているケースも少なからずあるように思います。

その時は、部下の面談についてのフィードバックをしつつ、しっかりと上司の不満も受け止めるようにしてあげるとよろしいのではないでしょうか。

たとえば部下の面談の結果、受診および負荷軽減が必要であると告げる場面では、「もちろん、それぞれの言い分もあるかと思います。□□さん(上司)も大変ですよね。ですが、○○さん(部下)の体調が悪くなっているのはたしかなことですので、一時的にでも仕事の負荷軽減にご協力いただけますでしょうか。もちろん、これは一時的な措置ですので、体調が快復した時には、そうした制限も解けると思います」と、一方的に上司が悪者にならないようなフォローも必要かと思われます。

以上です。
飽くまでも私個人の思うところですが、上司に産業医との面談を指示されている部下のケースでは、態度を硬化している方が少なからずおられる、ということは念頭に置いておかれるとよろしいかもしれません。

付記

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