厚労省のツイートで、厚生労働省対策推進本部クラスター対策班の押谷仁教授による資料「COVID-19への対策の概念」が公開されたと紹介されています。
厚生労働省対策推進本部クラスター対策班の押谷仁教授による資料「COVID-19への対策の概念」が、日本公衆衛生学会のサイトに掲載されています。#クラスター対策班 の新型コロナウイルス対策の基本的な考え方や、方向性などがまとめられているので、ぜひご一読ください。https://t.co/IkaerI6dmd
— 厚生労働省 (@MHLWitter) April 2, 2020
この中で、「クラスターの起きる環境の類型化」という項目があり、
・換気量が増大するような活動
・大声を出す
・歌う
・1対複数の密接した接触
・多くは咳・くしゃみがなく通常の飛沫感染ではない
・若年層だけではなくアクティブな中高年からなるクラスターも数多く見られている
と記載されていました。
具体的に考えてみると、
スポーツジム(換気量が増大)
カラオケボックス(大声を出す・歌う)
ライブ・コンサート(大声を出す、1対複数の密接した接触)
ナイトクラブ(1対複数の密接した接触)
ということでしょうか。資料を紹介し、こうした場所は避けるべきと改めて示すことが重要ですね。
また、若年層クラスターは生物学的理由により見えにくかったが、「密接な接触を伴う飲食店に関連するクラスターは社会的理由により見えにくい。結果、クラスター連鎖を見つけることができず、病院や高齢者施設の流行につながっている可能性がある」といったことも明記されており、結構踏み込んだ内容になっていますね。
また、末尾には感染爆発の第二波を防ぐため、
• 保健所・地方衛生研究所・検疫所・クラスター対策班の人員の早急な拡充。特に保健所の負担の軽減。
• 日本に住むすべての人が、この問題を真摯に考え、それぞれの行動を見直してもらうこと。「行動変容、行動変容、行動変容!」
あります。「コロナ慣れ」「コロナ疲れ」などと言われつつもありますが、今後も注意し、特に「不要不急の外出を行わない、感染の起こりやすいと考えられる環境に近づかない」といったことを改めて肝に銘じる必要がありそうですね。