インフルエンザが流行し始めたようで、私の勤める会社の健康相談室でも、「熱があるようなので、体温を測らせてください」「風邪薬ください」といった社員さんが多くいらっしゃいます。
その中で、「熱があるようです…」といった方が午後3時頃にいらっしゃいました。聞くと、お近くの席に「インフルエンザを発症した人がいる」とのこと。ですが、熱が出始めて3時間半程度とのことなので、翌朝の受診を勧めました。
インフルエンザ迅速検査の感度については、その時間との関連で、色々なことが言われているようですね。
「インフルエンザウイルス抗原迅速診断検査利用法 ―最適な検査時期についての 1 考案―」(感染症誌 78:846~852,2004)によると、
・発症 12 時間以内の検査実施には診断に問題が残る。
・発熱出現後 2 回以上抗原検査を施行した患者の発症 12 時間以内の偽陰性率は 29% であったが、発症 12 時間以降は 0% であった。
・従って発症 12 時間以内では偽陰性が含まれるが12 時間以降であれば診断は確定的であると考えられた。
とのことです。
少なくとも発熱後、12時間は経過してから、迅速検査を実施した方が良いようですね。待つのはつらいかもしれませんが、2度手間になる可能性を考えたら、待った方が良さそうですね。
コメント