医師の私が「粉瘤の手術を受けてみた」体験談

昨年の夏に粉瘤ができ、それが炎症を繰り返していました。触れるだけでも痛く、熱を持っていたのですが、そのたびに抗生物質を使って自己治療をしておりました。

しかしながら、3回目の炎症を起こし、「それも限界かな」と思い、手術で粉瘤をとることに決めました。

粉瘤とは、「垢などの老廃物が、皮膚内部(真皮)に溜まることによってできる良性の腫瘤」であり、もちろんそれ自体で死に至る病ではないのですが、次第に大きくなる、炎症を起こすといったことが問題となります。

私の場合、右の大腿部(太もも)外側にできました。炎症を起こしていると、座るだけで痛くて痛み止めを飲む日々を過ごしておりました。しかも今回、労働衛生コンサルタント口述試験の直前に炎症が起きてしまったため、「これはもう、試験終わったら手術しよう!」と決意しました。

直径1.5 cm大とやや大きくなってきておりましたが、大きく切開したりすると日常生活に支障が出るため、「なんとかあまり切らずに済まないか」と思っておりました。そこで、「くり抜き法」により即日手術できるクリニックを探し、「アイシークリニック新宿院」を予約。月曜に予約し、その週の土曜に受診することにしました。

少々待ちましたが、即日手術できました。局所麻酔を行い、トレパンという穴をあける直径 4~5mmの器具を差し込みます。その上で、皮下の嚢腫や膿を取り出していきます。結構痛いですが、麻酔を追加することで無事に終了しました。

「腐ってる」と何度も言われ、微妙な気持ちになりましたが(笑)、ゼラチン状になった膿を出し切れました。その後、指定の薬局に向かって抗生物質や痛み止めをもらい、歩いて帰宅しました。

あっけなく、「もっと早くやっておけば」と思った次第です。手術代+受診料は1万6千円程度、薬代はガーゼやキズパワーパッド込みで3,000円程度。計2万円弱でした。

粉瘤はそもそも「切らなきゃ治らない」ものであり、炎症を起こしたらすぐ手術をした方がいいそうです。もし繰り返していらっしゃるようでしたら、大きくなる前にすぐ手術されることをお勧めします。

タイトルとURLをコピーしました