「うつ病にも応急処置を」というキャッチフレーズが素晴らしい企業向け研修プログラム

西日本新聞の「うつ病にも応急処置 まず声を掛け、話を聞く 企業向けのプログラム 九州大病院などが開発」という記事で、九州大病院の精神科神経科などが、精神的な不調を抱える人に、早期に適切に関わるための企業向け研修プログラムを開発したことが報じられていました。

メンタル不調者の早期発見・早期治療を目的に開発されたプログラムであり、心肺停止状態の患者への初期対応のように、メンタル不調者に対しても素早く・効果的に対応しようという取り組みのようです。

オーストラリアで一般市民が受講する研修である、「メンタルヘルス・ファーストエイド」をベースにしているとのことで、具体的な内容としては、

1) 声を掛け、リスクを評価
2) 決めつけず、批判せずに話を聞く
3) 安心につながる支援と情報を提供
4) 専門家のサポートを受けるよう勧める
5) その他、職場の取り組みなどのヘルプ、サポートを勧める
-の五つの原則を学ぶということのようです。

産業医としては、その内容もさることながら、キャッチフレーズも管理監督者向けの講習などでぜひ触れたいと思いました。ロールプレイなどを行う上で、導入部分としてもよさそうですね。

なお、詳しくは「うつ病早期支援のための社員向け短時間研修プログラムの開発」にありますので、ご参考にしてみてはいかがでしょうか。

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