産業医マニュアル

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「就業制限」を延々と希望する社員への対応【産業医マニュアル】

「就業制限」とは、社員の体調などに応じて「時間外勤務禁止」「出張禁止」「夜勤禁止」などとすることを指しますが、当然のことながらずっとそのまま就業制限をかけつづける、といったことはあまりありません。 たとえば、メンタル疾患で休業した人で、「時...
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非医療者への医学的な説明は「疾患の説明だけ」で終わるべからず【産業医マニュアル】

医者が病気について説明する際、ついつい「どんな病気か」という内容に終始してしまいがちです。どのようなことが原因で、どのような症状が現れ、どのような経過を辿るのか。そして、どんな検査や治療をすればいいのか…という内容で終わってしまうのです。 ...
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「上司に恵まれない経験」は産業医にとってプラスです【産業医マニュアル】

「上司に恵まれない経験」は産業医にとってプラスです【産業医マニュアル】 私の「臨床医から産業医への転身」のきっかけは、人間関係、それも上司との人間関係での悩みでした。もちろん、今考えれば私にも多大なる落ち度があったのですが、悩んで不眠にもな...
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社員に嫌われる産業医の特徴【産業医マニュアル】

産業医面談をしていますと、社員に「立場」について質問されることがあります。 要は、産業医は中立な立場なのか、それとも言い方は悪いですが「会社側の手先」なのかという意味です。 当然、産業医は企業に雇われている身ですし、基本的には会社側のセッテ...
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精神科で治療を受けていても、「これでは治らない」と思っている社員や患者もいます【産業医マニュアル】

倦怠感や疲労感の後に、不眠症状が現れる。遅刻・欠勤も多くなっている…という社員の話を産業医面談で聞いていますと、やはりメンタル疾患を疑いたくなるところです。 当然のことながらそこで精神科受診を勧めるのですが、結構な割合で「それで治るんですか...
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精神科医の診療と産業医による高ストレス者面談は大違い【産業医マニュアル】

最近、産業医になりたてという精神科医の先生の高ストレス者面談に同席することがありました。 要は、初めての高ストレス者面談なので、途中で助け舟を出す役割だったのですが、聞いていてなかなか興味深かったです。 精神科医による面談だと、まずは生活状...
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社員と企業、それぞれの一方的な言い分だけを鵜呑みにすべきではありません【産業医マニュアル】

社員の面談をしていますと、そこで語られる窮状や仕事・人間関係の辛さに、つい同情してしまうことがあります。 もちろん、共感・傾聴は面談の基本なので、その姿勢は大切であるとは思いますが、ただ一方的にその主張を鵜呑みにしてしまうのは危険です。 当...
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主治医としての考え方の癖が抜けていない産業医が社員にとっても迷惑な理由【産業医マニュアル】

後輩の産業医を指導することもあったのですが、彼は「臨床医/主治医としてのクセ」が抜けておらず、産業医としての役割の果たし方がまだよく分かっていないのでは、と思った次第です。 産業医歴の短いその後輩は、脳ドックの結果を持って相談にやってきた社...
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産業医は会社側への「報・連・相」をしないと仕事してないのと同然です【産業医マニュアル】

臨床医であれば、外来で患者さんを診療していて、上手く治療出来ていれば上司にいちいち報告や相談は要らないと思いますが、産業医となると、そうもいきません。 社員との面談後、どのような病状でどんな就業制限が必要なのかなど、報告や連絡、場合によって...
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精神科医主治医の「配置転換が望ましい」という診断書に産業医が本音で思うこと【産業医マニュアル】

休業中の社員がいて、復職にあたっての診断書に「復職が可能と判断する」の一文の後に、「ただし、配置転換が望ましい」という一文が添えられることがあります。要は、「復職にあたって、異動させてください」ということですね。 メンタル疾患で休業中の社員...