「電通女性社員自殺」は過労死だけが原因ではない可能性-上司の関わり方・態度に問題はなかったか?

「電通女性社員自殺」を単なる過労死にすべきでない理由」という記事によると、長時間労働だけが原因ではなく、上司の発言に問題はなかったのか、と指摘しています。

亡くなった女子社員のツイッターでのつぶやきをもとに、「君の残業時間の20 時間は会社にとって無駄」「男性上司から女子力がないと言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても我慢の限界である」などといったことから、上司の態度・言動などにも一端があったのでは、と考察されています。

「自殺した女性が奪われていたものは、実は『時間』ではなく、『尊厳』だったのではないか」といった一文に集約されるこの指摘は、とても重要であると思います。もちろん、長時間労働は問題ですが、ストレスを生みやすい職場の状況はもっと問題視されるべき点であると思われます。

長時間労働者に対する面談が義務化され、さらにはストレスチェックも義務化されており、社員が抱えるストレスを見直すきっかけにはなっていると思います。ですが、企業が真剣にこの問題へ取り組むようになるには、実効性に乏しいと思うのです。

今回、女子社員が亡くなったこともあり、(悪い意味で)注目を浴びた電通は再発防止策を嫌が応でも講じていく必要があるでしょう。ですが、問題が起こってからでは遅いのです。

会社でストレスチェックを運営担当する方々は、今回の導入で大あらわと思われますが、その結果に表れた数字の先には、社員の方々が実際にいらっしゃり、大変な思いを
されているのだとぜひご認識いただければと思います。せっかく行ったテストですから、結果を活かし、社員の方々のストレス軽減に御尽力いただければと存じます。

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