人材紹介会社のエージェントさんとお話した際、「担当した最高齢の先生は、何歳くらいの方ですか?」と質問したところ、「80歳の先生の転職をサポートさせていただきました」との答えに、非常に驚きました。何より、その先生は外科医らしく、「まだまだオペをしたい」とのことで転職を希望されたそうです。
ですがそれは例外で、高齢になればなるほど転職は難しくなってきます。一つは雇い入れ側の問題で、高齢になる分、年収が高額になりがちだからです。もう一つは、他の医師との人間関係ですね。
場合によっては、「院長・部長よりも応募している医師の方が高年齢」なんてことがあり得るわけですね。冒頭の80代医師のケースでは、高名な先生だったようで、面接を行った医師のほうが恐縮してしまったそうです。
「求めている人材は、使い勝手のいい部下」であったりするケースが多いので、そうなると高齢医師よりは若手医師のほうを採用したい、となるわけですね。一般応募で転職するならば、40代半ばくらいまでにしておいたほうがよさそうですね。それ以上だと、なかなか採用が厳しくなりそうです。
また、高齢の先生であると、若手医師に比べて「厳しそう」「話しづらい」といった印象を抱かれやすいということも言われています。採用する側からすると、要望や意見を聞き入れてもらいたいと思うのは当然だと思いますので、そこでも若手医師のほうがいい、と考えられやすいそうです。
一方で、「部長職」「老健施設の院長職」などであると、話は別です。おそらく、そうしたところはそれなりの年齢・実績があった方が有利に働くのではないでしょうか。
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