常勤産業医になる上での「未経験の壁」とその対応策について

常勤産業医に転職しようという時に、今まで臨床医で「全くの産業医経験なし=未経験」ということだと、その転職が難しくなることを「未経験の壁」と言ったりします。

というのも、企業によっては「産業医一人体制」のところもあるわけで、そうなりますと「他に業務について教えられるドクターがいない」ということで、「じゃあ、雇えないよね」となってしまうこともあるわけです。

もちろん、他に産業医が勤務している企業であれば、「他のドクターに相談しながら、仕事を覚えていってもらえばいいよ」ということで雇ってもらえるところもあります。しかしながら、そのように産業医が複数名いる企業ばかりではないので、エントリーできる企業は経験者に比べて絞られてしまう可能性があります。

「未経験OK」の企業に積極的に応募

私は、一社目の企業は「産業医一人体制」でした。しかしながら、すでに復職支援などについてのマニュアルが確立されており、またベテラン保健師がいて相談できることもあって、雇ってもらえました。

このように、「未経験OK」のところは探せばあるわけで、「ちょっと希望条件に合わない」と思ったところでも、ある程度は「入職して、経験を積むことを優先させる」ということを考えることも必要かもしれません。

リクルートドクターズキャリア[PR]に登録して相談をすれば、私の場合のように、「意外と未経験OK」という求人を紹介してもらえたりしますので、まずは相談をしてみてはいかがでしょうか。

「嘱託産業医」を経験しておく

勤務医をしながら、産業医のバイト(嘱託産業医)を経験しておくというのも、意外と大事だったりします。というのも、「産業医の経験」の中に、その嘱託産業医の勤務歴を加味して検討してくれる企業もあるからです。

月1ペースで訪問をして、安全衛生委員会への出席や職場巡視を行い、時には社員との面談を行うといった業務を通じて、「産業医の仕事に慣れておく」ということをしておくのは、転職でも役立つことがあります。

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や、

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には、こうした嘱託産業医の求人が掲載されていたりしますので、相談してみてはいかがでしょうか。

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