【勤務医・専攻医からの転職】産業医になる上で「あった方がいい」と私が思う特性

産業医として勤務しておりますと、本当に様々な特性を持つ社員さんと接することになります。そうしますと、「人の特性と仕事」という観点でその方を見る癖がついており、仕事とその人がマッチするかどうか、ということをついつい見てしまいます。

バイト先の医師・看護師・スタッフを観察していると、とても興味深かったりします。笑

私自身の特性で言いますと、協調性のなさなどから、勤務医としては本当に向いていないと思いますが、学生時代の臨床実習や初期研修医の頃から、「患者さんの話をよく聞く」ということだけは褒められていたように思います。

産業医と「傾聴」

普段からよくラジオ番組を聞いているせいというのもあるのでしょうが、患者さんの話に傾聴・共感し、必要がある部分を深掘りしていくということが苦もなくできます。恐らく、これが数少ない私の長所であり、産業医の仕事としてはマッチする部分だと思っています。

人事などから相談を受け、フットワーク軽く面談を行って問題点の洗い出しや解決方法の提示を行うということは私にとって好きな仕事であり、その一つの武器として「話をよく聞く」ということがあると思っています。

特にメンタル不調で相談に来られる社員さんには「傾聴と共感」が必要になります。どのようなことにストレスを感じ、今、どのような状態にあるのか。それを紐解くようにして聞いていきますと、問題解決の糸口となります。

「聞く」のと「鵜呑みにする」ことの違い

また、「話を聞く」ということには、「誰かに一方的に肩入れをするのではなく、双方の意見を聞いて総合的・客観的に判断する」ということも意味合いとしては含まれています。

片方だけの意見を鵜呑みにせず、様々な人の意見を聞いて判断できるということもまた、産業医としては必要なことだと思います。上司にも、人事にも、相談をしに来た社員にもそれぞれ立場や言い分があるでしょう。面談の場ではそれぞれ共感的に傾聴しますが、「判断」についてはまた別であると思います。

社員さんの話を聞いていて、「本当かな?」と思う部分、違和感を感じる部分についてはやはり確認が必要だと思います。このあたり、しっかりと聞いているか否かの違いが大きく出て来る部分だと思います。

特性と産業医の仕事

以前、バイトで勤務していた総合病院の医師が、「外来の業務が本当に苦手」と言っていました。その理由を聞いてみると、「患者の話を聞いているのが本当に苦手で。特に初診患者で、要領を得ないダラダラとした話をいちいち聞いていられない」とのことでした。
本当に、人にはそれぞれ色んな特性があるなぁと思っておりますが、「人の話を聞いているのが苦手」という方もおられるそうで、そのような人が産業医になったら苦痛以外の何物でもないだろうなぁと思った次第です。

一方、「話を聞いていられる」という特性をお持ちのかたであれば、産業医として楽しく仕事ができる可能性もあると思います。もしご興味がありましたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、マイナビDOCTOR[PR]などの転職エージェントとご相談をすることから始めてみてはいかがでしょうか。

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