私はストレスで食に走ってしまう方であり、後期研修医をドロップアウトする時のストレスでかなり体重が増えてしまいました。さらには、病院を辞めてからの怠惰な生活＋昼夜逆転のコンボでみるみる内に体重が増えてしまいました。
その後も、退職・転職を2回繰り返しているわけですが、そのタイミングで飲酒量も増え、体重増加をしてしまっています。
実はこの太ってしまうということ、産業医の転職活動では大きなマイナスポイントだったりします。その理由について今回は書いてみたいと思います。
産業医の立場でありながら…
産業医という立場からして、社員の方々の健康管理・指導を行う立場にあります。そのため、自分が太っていながら「肥満は健康にとってよくありませんよ。高血圧、生活習慣病の原因に…」なんて話を面談や講話でしようものなら、「自分はいいの？」と心の中で社員の方々からツッコミを受けることになってしまいます。
実際、企業によっては「社員の肥満、生活習慣病に頭を悩ませている。ぜひ産業医として手腕を振るっていただきたい」なんてところもあるわけで、そうしたところに採用面接で来た医師が太っていたら、「えっ…思ってたことをお願いしづらいぞ」となってしまうわけです。
産業医となりますと、面談や講話でダイエット・栄養管理について話すことが避けにくいです。そのため、ぽっちゃり体型ですと、採用もそうですが入職後も結構「やりづらいなぁ…」と感じることになってしまいます(実体験)。
実際に採用面接で指摘されたことがあります
某有名小売業の会社に採用面接を受けに行った際、その企業は「ダイエット食品の販売」にも力を入れているところでした。
そこに現れたのが、かなり太ましくなった私ですので、その企業の役員もかなり言いづらそうに、「実は弊社、ダイエットの商品開発にも力を入れておりまして、そのお手伝いをしていただけたらと…」と切り出されました。
その空気を察して、「いやぁ、私も実はかなり太ってしまいまして。今、必死にダイエットしているところです。御社の商品も利用させていただいております」などと、少し笑いを誘ってみたりしましたが、笑っていいものか…といったリアクションで苦笑いされてしまいました。
明らかに「場違い感」が漂う面談となってしまい、「あ、これは無理だろうな」と思って、別の企業の求人へすぐに応募しました。
最終候補2人には残りましたが、やはり案の定、もう一人の方が採用となる見込みと伝えられました。
企業の悩みはそれぞれ違えど…
もちろん、企業の悩みというのはそれぞれ異なっており、「メンタル不調の社員が多いので、なんとかしたい」「工場がある会社なので、製造業の産業医経験がある先生に来て欲しい」などの要望があるわけです。
そのため、全ての会社が「社員の肥満、生活習慣病改善に尽力いただきたい」といったことではないと思います。ですが、あまりにふくよか体型であったりしますと、「応募・採用できる企業」が減ってしまう可能性はやはりあると思われます。
ですので、産業医の転職活動を行う際には、「ダイエット」をして体型管理を行うこともまた重要です。
以上です。
今回は、産業医の転職活動における「ダイエット」の重要性について書いてみました。ですが、上記の通り、全ての企業で「スリムな産業医」でなければダメという企業ばかりではなく、ぽっちゃりな私でも採用してくれる企業はあったりします。
この辺、体型の問題だけでなく、自分自身に合った環境、たとえば「産業医・保健師の在籍人数」「企業の規模(社員数や担当する支社・子会社の数)」「業種(製造業か、オフィスワーク主体の企業か)」といったところが自分に上手くマッチした求人を選ぶことも重要だったりします。
この点、なかなか求人票だけでは分かりにくい点ですので、できれば
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