私はとある北関東の病院で内科系の科で後期研修医をしておりましたが、「もう続けることができない…」と思って退職しました。
原因としては、当直や深夜の問い合わせ・呼び出し、苦手な救急対応などが重なり、不眠症状で「もう限界」という心境だったと思います。また当時、先輩の医師が次々と離職して業務負担が増えていたのも要因であったと思います。
さて、そんな私が産業医という職に行き着いたのは、離職した先輩の一言です。「臨床医を続けることができなくなった時のために、産業医の資格を持っておくといいよ」ということで、「臨床医はもう限界…それ以外、そうか産業医ならできるかも」となんとも安直な思いつきで産業医になったようなものです。
QOMLは劇的に改善
私は時間外に問い合わせや呼び出しを受ける生活にほとほと向いてませんし、「いつPHSが鳴るか…」とドキドキしながらでは当直で眠れません。
そのため、こうしたことがなくなり、「残業ほとんどなし、時間外の問い合わせや呼び出しなし」ということで、QOMLは劇的に改善しました。「枕を高くして眠れる」なんて言葉通り、熟睡できる生活となりました。
そのため、産業医としての勤務スタイルが非常に自分にとってはありがたいものだったというのが大きな要因であったと思います。
「業界ウラ話」が好きな私
私は様々な職種、業界の人たちの仕事の話を聞くのが好きであったりします。先日も、クルマを売ることになり、中古車販売業者の方たちと話をする機会があったのですが、「どんな仕事なのか」といった話を興味津々で聞いていました。
そのため、企業で面談をする際、どんな仕事なのか、どのようなポイントが大変なのかといったことを聞けるのが楽しくてしょうがなかったりします。
実際、そのような情報をもとにどんな対応をすればいいのか、疾病を抱えながら働く上で、どのような点に注意すればいいのかといったことが分かるようになりますので、「仕事についての話を聞くのが好き」といったことは向いていたのかもしれません。
バイトをできる時間が増えた
私は現在、内科外来の非常勤バイトと、オンライン診療の外来バイトを行っています。これも、休日が多く、なおかつ「呼び出しがない」という安心感があるおかげです。
そもそも私は、一つのことを長らく続けられないタチでして、「すぐ飽きてしまう」わけです。その点、バイトをして「仕事のテイストを変える」ことが良い気分転換となっています。
それより何より、収入が増えることも大きなメリットです。産業医としては、やはり当直や残業が少ないので勤務医より年収は下がる傾向にあります。そのため、バイトを自由にできないということでしたら、産業医を続けるのは難しかったかもしれません。
以上です。
もし現在臨床医で、「産業医への転職」をお考えというドクターに少しでも参考になれば幸いです。また、私は3回の産業医での転職で、すべてリクルートドクターズキャリア[PR]か、エムスリーキャリアを利用しており、求人紹介を受けております。これから転職活動という方でしたら、ぜひ利用を検討してみてください、オススメです。ドクターは無料でサービス利用ができますよ。