「一人医長」のポストに転職する上で注意すべき3つのポイント

「一人医長」とは、部下となる医師がその診療科におらず、一人だけでその科を担うことを一般的には指すと思われます。

医師が多く存在しているような都心部ではあまり起こりえませんが、医療過疎地のような地域では比較的そのようなケースは多く、また、都心部ではあってもマイナー科ですと「一人医長」は存在するように思います。

では、そのような「一人医長」のポストへ転職する場合、どのようなポイントに注意したらいいでしょうか。その点についてこの記事では書いてみたいと思います。

当直・オンコールの負担

科によってその忙しさはばらつきがあるでしょうし、さらに言えば当直・オンコールの大変さも大きな違いがあるのではないでしょうか。

外科系の手技を伴う科で多いですが、どうしてもその科の医師による対応が必要で、「365日、24時間オンコール」のような状態も場合によってはあります。結果、有給もろくにとれないなんてことも生じてしまう可能性もあるのではないでしょうか。

この点、「一人医長だから仕方がない。負担は承知の上で入職するんだろ?」ということでは困ってしまうわけで、医師の負担軽減のために病院はどう考えているのかといったところは確認しておきたいところです。

「今後、医師を増やすつもりです」という言葉で逃げを打ち、結局「なかなか応募がなくて…」と言い訳をされてしまうケースも結構ありますので、この点はしっかり「いつまでに、何人」などの確認をしておくことも必要だと思います。

「診療方針の相談」をどうすべきか

「一人医長」のメリットとして、「自分自身で納得のいく診療が行える」ということはあるかもしれませんが、裏を返しますと、「誰か別の医師に相談しにくい」ということがあります。

そうした診療方針の相談をどのようにすべきかということは考えておく必要があると思います。非常勤医師がバイトにやってきていたり、あるいは大学とのつながりがあって相談できる体制があるのか、などその点はあらかじめ考えておいた方がよろしいのではないでしょうか。

業務負荷軽減への取り組み

医師の仕事として、診療だけでなく書類を作成するといったその他の雑務も多くあり、ただでさえ時間がない中で、とても負担に感じるのではないでしょうか。

外来や病棟に看護師さんだけでなく、クラークが導入されている病院もありますが、それも医師の業務負担軽減への取り組みの一環であると思われます。そうした業務負担軽減のため、病院がどのような取り組みを行っているのかはやはり確認をしておきたいところです。

以上です。
「一人医長」というと、どうしても「ハードワークで潰れてしまう」といったイメージがありますが、上記のような病院のサポートもあるところもあり、場合によっては「転職してよかった」という場所になることもあると思います。

ただ、それを事前に見極めるためにも、十分に病院や求人についての情報収集を行う必要があると思います。そのためにも、まずはリクルートドクターズキャリア[PR]エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談し、求人についての情報を教えてもらうことをオススメしたいと思います。

医師の当直を「何歳までするべきなのか?」「いつから免除にすべきか?」という問題
医師の当直、特に三次救急病院で救急隊からの診療要請もあるようなところですと、寝当直とは異なって眠れない、体力・気力をかなり削られつつ翌日も勤務…ということになる可能性が高くなりますね。 30代の若い時にはある程度の無理がききますが、そ...
「何歳まで当直があるのか」はやはり勤務医にとって重大な関心事【医師の転職】
「50歳から当直は免除になる」といった病院や、「60歳を過ぎても、若手医師に比べて頻度は少なくなっても当直がある」病院など、やはりそれぞれの施設ごとに方針は異なります。 若手医師からすれば、「すべて若手に押し付ける気かよ。少しは手伝っ...
タイトルとURLをコピーしました