産業医の面接対策は、基本的には一次面接・二次面接と勤務医の転職よりも回数が多く、なおかつ内定を得るのは難易度が高いというのは覚悟しておく必要があります。
さらに、未経験ということですと、産業医になるためのハードルはさらに高くなります。しっかりと採用面接対策を行うことが求められます。
そこで今回の記事では、「初めての産業医転職で最低限やっておくべき3つの採用面接対策」と題し、産業医未経験のドクターの方々に向けての採用面接対策について書いてみたいと思います。
「なぜ産業医になろうと思ったのか？」という志望理由を準備
まだまだ産業医になろうというドクターは少なく、勤務医が産業医になるということになりますと、やはり「なぜ？」と聞きたくなるのは当然だと思います。
特に未経験のドクターともなりますと、その「なぜ産業医になろうと思ったのか？」という志望理由は必ず聞かれると思います。
そこで、当然のことですが、「楽そうだから」「もう臨床はイヤだから」などと答えるのはNGです。積極的な理由で「これこれこういう理由でどうしても産業医になりたいのです」と答えられる必要があります。
にも書きましたが、
・「なぜ臨床医ではなく、産業医なのか」を説明できているか
・産業医になって何をしたいのか説明できているか
・企業が求めている産業医像に合っているか確認
というチェックポイントを踏まえて語れるようにしましょう。
たとえば内科医であれば、「外来で、生活習慣病を放置し続けて重症化させてしまっている患者さんを数多く診てきました。そんな患者さんが病気になる前に一人でも多くアプローチすることができたらな、という思いで産業医を志しました」といったことが言えると思います。
何科でもいいですが、「臨床との接点の中で産業医への志望理由を語る」ということができれば、面接官に納得してもらえると思われます。
今までの臨床経験をまとめておく
企業の中には、今までの臨床経験を重視するというところもあります。ですので、「産業医の面接対策をしよう」と、そこにだけ注力してしまうのはNGです。
今までの経験をまとめ、外来や病棟でどのような患者さんの診療を行ってきたのか、救急対応、臨床研究などの今までの経歴を語れるようにしておくのは、実は大事なことです。
また、今までの臨床経験をまとめる上では、「産業医になって、それがどのように活かせるのか」という視点で考えておくことも重要です。
内科医であれば、今までの生活習慣病への対応で、健診判定・受診勧奨・保健指導に役立てることができるということだったり。あるいは、精神科医であればメンタル不調者の対応がしっかりと行えるといったことだったり。
他にも、「外来や病棟で、患者さんの話を聞くのは好きな方なので、社員さんの面談に活かせると思います」「今まで看護師さんたちやコメディカルの方々とチーム医療を心がけて診療を行ってきましたので、産業医となってからも、保健師さんや人事の方たちとしっかりコミュニケーションをとりつつ業務にあたることができると思います」といったことで、アピールできるポイントは多くあると思います。
応募する企業情報のリサーチ
応募する企業のことについて、「何も知らない」という状態で面接に臨むのは、当然のことながらNGです。
「企業のホームページぐらいは見る」というのはあるかも知れませんが、それでは「その企業がどのようなことをしているのか、どのような社員が勤務しているのか」ということを説明できるかというと、難しいのではないでしょうか。
この記事にも掲載しましたが、
・IR情報
・プレスリリース
・就職・転職口コミサイト
などがあるようでしたら、採用面接前に一通り見ておくことをオススメしたいと思います。
こうした情報を調べるのが難しいということでしたら、人材紹介会社の転職エージェントに相談して、あらかじめ個別の企業の採用面接対策について話を聞いておくのがよろしいと思います。
特に産業医未経験での転職活動ということになりますと、分からないことも多く、ご不安だと思います。
リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリア
はこのような未経験での産業医転職にもしっかりと対応してくれますので、ご相談してみてはいかがでしょうか。
