「産業医になりたいと思っているんですが」と相談を受ける時、ある程度そのドクターと面識があったりしますと、「私、産業医に向いていると思います?」と質問されることがあります。
そこで改めて「産業医に向いている医師って、どんな医師だろう?」と思ったわけですが、今まで接点のあった産業医、特に産業医歴の長いドクターのことを振り返ってみると、たしかに共通点のようなものがあるな、と思った次第です。
そこで今回の記事では、産業医に「向いている」と思う医師の3つの特徴について書いてみたいと思います。
社員に寄り添うことができる
面談で、メンタル不調を訴える社員さんの話を聞いておりますと、時には「それって、あなたに非があるんじゃないの?」「社会人として、それってどうなの?」と思うこともあったりします。
ですが、そこで社員さんに「あなたが悪い、以上」と言ってしまったら、やはり産業医として働いていくのは難しいのではないか、と思います。そんな時でも社員さんに寄り添って、励まし、時には「こうしてみたらどうでしょうか」とアドバイスしていくことが必要なのではないか、と思います。
この点、挫折を経験していたり、人間関係、特に上司との関係などに悩んだ経験があって、切り捨てるのではなく「その気持ち分かるよ」と言うようなことができる人は産業医として向いているのではないか、と私としては思います。
「人を巻き込む」ことが上手い
この点は私は不得手とするところですが、関係者と上手くコミュニケーションをとって、巻き込んでいって問題解決を図ることが得意な方は産業医に向いていると思います。
女医さんに多いタイプかな、と勝手に思っていますが、色んな関係各所にコミュニケーションを積極的にとり、「じゃあ、Aさんはこれをやって」「Bさんはこっちをよろしく」「Cさんはこれとこれを…」などと、いつの間にか役割分担を采配しているようなイメージでしょうか。
こういったことが得意ですと、会社という組織の中で上手く立ち回ることができるタイプかな、と思います。一人で仕事を抱え込んでしまうよりは、よっぽど上手い問題解決の方法ですね。
人当たりがソフト
強面なタイプや、いかにも神経質そう、「変わり者だなぁ」と思われてしまうタイプよりは、人当たりがソフトな方がやはり産業医向きだと思います。
というのも、企業内の色んな問題解決に関わったり、あるいは仕事を依頼される場面で、社員さんも人当たりソフトなタイプの方が「あの先生なら仕事を頼みやすそう」と思うのではないでしょうか。
ですので、ニコニコして温和なイメージのドクターの方がやはり産業医として働く上では重宝されるのかな、と思われます。
以上です。
上記のようなことと自分を照らし合わせてみて、「なんだか自分でもできそう」と思っていただけるようでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアの転職エージェントに相談して、求人紹介をしてもらってみるといったことをしてみてはいかがでしょうか。