私が先輩産業医から学んだ「産業医としてあるべき姿勢」【産業医マニュアル】

人生の大先輩である産業医の先生と一緒に働く機会があったのですが、その先生の特性として「知ったかぶりをしない」ということがありました。

私はついついやってしまうのですが、社員さんが面談の中で専門用語を使っていた時、知っているふりをしてやり過ごしてしまいます。

後で気になって調べてみて、「ああ、なるほど、そういう意味なのか」となればまだいい方で、面談後にすっかり忘れて調べることすらしない、といったこともあったりします。

ですが、現場のことや会社の仕事を知っているのは当然社員さんの方であり、長年在籍している場合を除いて、産業医は知らないことの方が多いと思います。ですので、そこで「それって何ですか?どういう意味ですか?」と質問すべきだとは思うわけですが、つい「無知と知られるのが恥ずかしい」といった思いからか、知ったかぶりをしてしまいます。

産業医として、当然のことながらより多くの知識・経験を積んでいる方がいいわけで、その機会を私は逸してしまっていると、改めて思いました。また、かなり高齢であるにも関わらず、フットワーク軽く職場を見て回るその姿にも、大変刺激を受けました。

巡視の際に、「見て、聞いて、感じて、嗅いで」と感覚をフル稼働すべきと学びましたが、それと同様に「職場のことで常にアンテナ高く情報収集を行う」ということはとても大事なことだと再認識しました。

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