産業医として「契約外」の仕事を企業から頼まれたらどうするか?

常勤の産業医として勤務しておりますと、担当エリア以外の「社員の面談をお願いします」と言われることもあったりします。

「契約外なんで、対応できません」とピシャリと断ってしまうのもいいですが、普段付き合いのある人事労務担当者の頼みですと、やはりなかなか断りづらいというのが心情です。

ただ、こうした業務を快く引き受けておきますと、産業医としての評価が上がり、「契約延長」にも繋がってくるのかな、と思っています。企業としては「相談しやすい」「仕事を頼みやすい」産業医である方が当然いいわけで、稀にあるこうした契約外のこともやっておいて損はないのかな、と思います。

実際、非常に感謝されて、その後も様々な相談をされるようになりました。

ただ、頻繁に「契約外」業務が続く場合は、それは交渉して「別料金で」といったことを申し出る必要があるかな、ということでしょうか。実際、嘱託産業医で、「勤務時間外に頻繁に問い合わせの電話・メールがくる」なんて事例もあったりして、その場合は交渉をしたりする必要があると思います。

しかしながら、2~3ヶ月に1回以下の頻度の契約外業務でしたら、「承りますよ」と快く引き受けていた方が「株は上がるかな」と思われます。この点、頻度と業務内容によるのかな、といったところです。

今回、「職域接種」が開始されることになっていますが、ほとんどの産業医にとって「ワクチン接種」は契約外にあたる業務ではないでしょうか。私の場合も「割増報酬」を払ってもらうことで納得はしていますが、そうでなかったら…と思うと「ちょっとそれはないんじゃないですか」と交渉していたと思います。

「ちょっとこれ、採用面接で聞いてた話と違うぞ」といった場合、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントを介して転職しておりますと、入職後であっても転職エージェントが相談に乗ってくれたりします。ですので、この点も人材紹介会社を介しておくメリットの一つではあると思います。

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