「過去の自分を否定する」ことから始める転職は好ましくないと思う理由【医師転職】

某医師掲示場で、4月の異動時期を控えてか、大学医局に所属しておられた先生方が「もっと早く退局しておけばよかった」といった書き込みをしたりしていました。

「今まで滅私奉公をしていたのは何だったんだ」「研究などしておらず、もっと早く開業しておけばよかった」…などなど、後悔とともに自分自身の過去を否定するコメントが目立ちます。

転職などの岐路に立った際、ついつい「今までのことは無駄だった」「こんなところに勤務しているべきではなかった」などなど、否定から入ってしまいで、「転科してゼロベースからやり直したい」「外科は潰しが利かないから、内科に転科だ」「臨床医を辞めてしまいたい」などと極端な考えになってしまう傾向にあります。

ただ、これは非常にもったいないと思います。今まで培った知識・経験を活かす方向でやはり考えるべきではないでしょうか。

私自身も、後期研修中の内科医からいきなり産業医へと転職しておりますが、なんとなく上手くいっているからいいものの、今考えるとその無鉄砲さ加減にゾッとします。

今だったら、転職する前に勤務条件の変更を交渉したり、あるいは短期的な休業で不眠症による体調不良を改善させたり、それでもダメなら勤務条件をゆるくした上で後期研修を続けたり…など、もう少しリスクを抑えた転職もできたはずです。

しかしながら、一人だとなかなかそのような堅実な転職を考えることができず、ついつい「今、このイヤな職場から逃げ出したい」といった一心で、「いきなり退職」「いきなり産業医」といった極端な行動に出てしまったりします。

できればやはり、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントと相談しつつ方針を決めていかれてはいかがでしょうか。

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