転職初心者が「悩み続ける」のではなく、「まず行うべき」3つのアクション【医師の転職】

私の一回目の転職を振り返ってみますと、まさしく「右往左往」という言葉がピッタリで、なんとも無駄な遠回りをしてしまった、と思います。

というのも、まずは「転職をしようかどうか迷い、悩み続ける」「とりあえずネットで求人を検索しまくる」「転職活動が上手くいかず、絶望してすぐに諦める」など、あまり勧められない行動ばかりをとっていました。

もし今、過去に戻って自分自身にどのようにアドバイスをするか…ということで考えますと、以下の3つがあると思っています。それこそが、転職初心者が「まず行うべきこと」ではないかと思うわけです。

STEP1 転職の目的、希望条件を考える

まだ「転職しようかどうか迷っている」段階であっても、「とりあえず転職活動」をしてみてはどうでしょうか。その結果、「転職をしない」という判断もできます。

ただ、実際に転職活動をしてみて、情報や判断材料を準備していませんと、その判断すらできません。その判断を行うための行動が転職活動となります。

では、転職活動はどこから行うかと言いますと、「転職の目的」と「希望条件」を設定することから始まります。そもそも「転職の目的」がないと軸がブレてしまい、妥協に妥協を重ねる転職となってしまう可能性もあります。

転職の目的は、「転職をすることで最も叶えたいこと」とも言い換えることができると思います。私の場合、「臨床医として働くことに限界を感じているから、それ以外の産業医になること」というのが目的になっていました。「年収をアップさせる」「当直やオンコールをしたくない」「外来メインで働きたい」といったことでもいいと思います。

目的が決まったならば、次に希望条件です。この条件は、求人が実在するかどうかはおいておいて、まずは自由に列挙していきましょう。「年収は今と同程度」「週4日勤務」「当直は月2回以内」「オンコールなし」…などなど、今の職場での勤務条件と比較しつつ考えていくとよろしいかと思います。

列挙したら、次は優先順位を決めていきます。最も外せない条件から、徐々に優先順位の低いものを考えていくわけです。そうしますと、「自分にとって大事な条件」が分かってくるかと思います。

STEP2 求人情報を入手

では次に、求人情報を入手しましょう。ただ、自分で探すとなりますと、なかなか難しいです。また、できれば求人情報は「最新のもの」を手に入れるべきだと思います。

そうなりますと、キャリアエージェントに直接「こうした条件で求人はありますか?」とと相談するのが一番だと思います。おすすめはリクルートドクターズキャリア[PR]や、医師転職ドットコム[PR]あたりで、ネット検索するよりも問い合わせたほうが手っ取り早いです。

まずはキャリエージェントに転職の目的や、希望条件などを伝えなければならないわけですが、そのためにも「STEP1」を行って準備をしておく必要があるわけです。まずは準備した上で、目的や優先順位を含め希望条件を話してみましょう。

STEP3 求人の「比較検討」

求人情報が手に入ったら、その中で比較検討をまずしてみましょう。「この中で2つ応募するとしたら」などという視点で見ると、比較はしやすいのかな、と思います。

そしてもちろん、現在、勤務しているところとも比較をする必要があります。その結果、「今の職場、意外と悪くないんだなぁ」と思い直して、転職せず踏みとどまるという選択をすることになるかもしれません。

一方、求人情報を見ておりますと、「え?こんな良い条件のところがあるの?」と驚くこともあったりします。そうした際には、本格的に転職を考えていくことにもなるでしょう。

ここまできて、ようやく転職するかどうか、といった判断ができる材料が揃ったということではないでしょうか。悩み続けるだけではなかなか結論を出すにまでは至れません。転職を迷っている、ということでしたら、まずは上記の3つのアクションをぜひとってみましょう。

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