今の医師にとって「キャリアデザイン」は窮屈な上に上手くいかないと思う理由【医師転職】

キャリアデザインと言いますと、仕事で「将来的にはこうなる」という理想を思い描き、その過程をどうしたらいいのか、と考える作業であると思いますが、医師においてこの「キャリアデザイン」は窮屈な上に上手くいかない思います。

というのも、まず「何科を選ぶのか」「勤務医を続けるのか、開業するのか」「医局に残るのか、退局するのか」…などなど、医師人生と一言で言っても、様々な選択肢があり、またその選択をすると、ガラリと将来像が変わってきます。

さらに言えば、ガチガチにキャリアデザインを思い描いたとしても、医局人事などの都合に振り回されたりすることもあり、思う通りにはいかないことも多いと思われます。

そこで、昨今は「キャリアデザイン」というより、変化の激しい情勢の中でもその変化に柔軟に対応していくために「キャリアドリフト」を行うべきではないかという考え方があります。

細かな過程をあえて決めず、大まかな将来像だけを想定しておき、節目節目ごとにまた変化に応じてキャリアについて再考するのが「キャリアドリフト(漂流)」です。

私自身、後期研修中までは「専門医資格を取得して、早期に開業して勤務医生活からおさらばするんだ」と思っていましたが、途中で臨床を続けていくことに限界を感じ、産業医へとキャリアチェンジしました。たまたま、産業医というキャリアに漂流していって上手く行ったと思っています。

もちろん、流されっぱなしは問題かと思いますが、大まかな将来像は考えた上で、漂流してみることも、時には人生にとって大事なことなのかな、とも思います。

もしキャリアデザインをガチガチに決めて息苦しさを感じているということでしたら、転職を含めて「キャリアドリフト」してみてはいかがでしょうか。ただ、「転職ってどうしたらいいの?」と思う方もおられるかもしれません。そんな時は、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談してみることをオススメしたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました