メールで面談内容の報告や就業上の配慮や制限について送り、「伝えたつもり」になっていませんか?【産業医の面談室から】

難病指定をされている心疾患を抱えながら、勤務している社員さんと面談をしております。疾病がどのようなものなのかという説明や、持病に応じてどのような配慮を行う必要があるのか、人事および上司にメールでお伝えしておりました。

二度ほどメールをして、結局、上司からの返信はなかったのですが、「さすがに読んではいるだろうな」と思っていました。

本日、たまたまその上司の方がおられたため、「○○さんのことですが…」とお話をさせていただきました。そこで驚いたのですが、「ああ、心筋梗塞かなんかでしたっけ?」とまるっきり見当外れのことをまず言われてしまいました。

丁寧に、できるだけ平易な言葉で説明したつもりが、全く伝わっておらず、さらには「別に配慮を行うまでもないと思い、本人とその話はしていない」と言われてしまいました。メールについても、斜め読みでざっと読まれただけで、あまり細かくは見ていなかったようです。

日々、多忙なのは分かりますが、このようにメールで内容を伝える(私の勤務する企業のルール上、”証拠”を残す意味でも、面談内容の報告などについてはメールを用いることになっています)だけでは理解されているか不明なこともあり、少し怖いな、と思った次第です。

やはり、就業上の配慮、就業制限などが確実に必要なケースでは、上司にも電話や面談で直接話を伝え、理解を求めることが必要であり、さらには実際にその配慮なり制限が実施されているか、確認をとる必要があると思い知った次第です。

メールで「伝えたつもり」であったり、メールを読んで「分かったつもり」になっていることもあると思われますので、やはり実際に話をすることは大事ですね。

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