風疹が大流行の兆し-ワクチン接種歴のない30~40代男性は要注意!

Aナーシングの『風疹流行、2013年の悪夢を繰り返すな』を読んでいて、「たしかに2013年にも流行ったなぁ」ということをおぼろげながら思い出しました。

現在、
・今年の風疹患者数は昨年1年間の5倍を超える496人に達した。
・関東地方を中心に感染が拡大
・2013年の大流行年では、患者が1万人を超えた。
とのことであり、「2013年の再来か」と危ぶまれているようです。

また、2013年では「30~40歳代の男性が風疹罹患者の77%を占めた」とのことであり、今回もまた同様に、「30~40歳代の男性が多い」というパターンのようです。2018年現在、39~55歳は定期接種として風疹ワクチンを接種していなかった世代であると考えられます。

そもそも、麻疹・風疹混合ワクチンは1988年より麻疹・流行性耳下腺炎・風疹混合ワクチン三種混合ワクチンとして始まったものの、ムンプスワクチンを原因とする無菌性髄膜炎の副反応が想定以上に多く発生したため1993年に中止。

その後、麻疹・風疹混合ワクチンとして接種開始となった2006年4月から再び接種されるようになったため、この1993~2005年の空白の期間により、「ワクチン打っていない世代」が存在するわけですね。

よって、「1962~1978年生まれは要注意」ということになり、ワクチン接種が望まれるとのことです。

風疹と言えば、妊娠可能年代の女性であれば先天性風疹症候群、発熱や発疹、関節痛、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などなど、看過できない症状・合併症もあるということは伝えた上で、ワクチン接種をするよう広めていきたいと思われます。

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