産業医として、ミスを指摘されて「うるさいなぁ」と感じたり不機嫌になるべきではない理由【産業医マニュアル】

人間、誰しもがミスを犯してしまうもの。だからこそ、「ミスを指摘される」時での対応、反応はとても大事だと思うわけです。

中には、わざわざ指摘してあげてるのにそっけない態度や、明らかに不機嫌になる人もいるので、「わざわざ指摘されて、不機嫌になられたらイヤだなぁ」と思って、葛藤の中で指摘している可能性もあります。

そこでネガティブな態度をとられてしまいますと、「もう指摘してやらん」ということにもなりかねません。そうなりますと、産業医としても「ミスがスルーされてしまう」ことになり、非常に問題となります。そうなりますと、恥をかくことだけにとどまらず、業務上の重大な問題にも繋がる恐れもあります。

さらに言えば、ただでさえ社員さんにとっては、産業医は立場的に「話しかけづらい」存在でありますので、指摘してくれた社員さんの心情は斟酌する必要があると思います。

私ももう少し若いころですと、ついつい「うるさいなぁ」と感じてしまっていましたが、最近では上記のような理由から、「指摘していただいてありがとうございます」「ご連絡ありがとうございます」と伝えるようにしています。

小さなことかもしれませんが、社員さんの心象をよくして「話しかけやすい」産業医になるには実は大事なことではないでしょうか。

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