「うつ病=心の病」ということで、まずは精神的な症状が現れるかとおもいきや、実は行動面でのサインが現れることがあります。そして、そうした行動面でのサインは、注意深く見ていれば周りの人でも気づくことができます。
うつ病を早期発見し、適切な対処を行うことは、メンタルヘルスのケアが重要視されている現在、企業に求められていることといえます。そしてそれは、実は周りで働く同僚のちょっとした”気づき”が重要なことであったりもします。
うつ病を疑わせるようなサイン、そのポイントについてお示ししたいと思います。
1) 出勤状況
行動面のサインで、最も分かりやすいのが出勤の状況の乱れ(勤怠の乱れ)です。遅刻を繰り返したり、早退・欠勤を繰り返すなど、勤怠の乱れで気づかれることも多いです。
2) 業務内容
集中力のテイカや能率の低下、ミスが続くといったパフォーマンスの低下も、うつ病を疑わせるサインとなります。誤字脱字や書類などのミスが続く場合なども、要注意です。
3) 対人関係
協調性の低下や、もめごとなどのトラブルが目立つようなことがあれば、それもサインかもしれません。また、チーム内で孤立しているようなことがあれば、それも疑ってかかるべきだと思われます。
4) 日常生活
生活時間が不規則化するといったことであったり、特に睡眠時間の乱れがみられるようですと要注意です。また、「酒が抜けきらない状態で、何度も出社してくる」といった、生活態度の乱れなども要注意です。
5) 逸脱行動
社会的・会社的にも問題となりますが、アルコール依存や異性トラブル、賭け事への依存症などといった問題を起こす背後にも、メンタルヘルスの問題がある場合もあります。こうした社会における逸脱行動も、サインの一つです。
このような5つのポイントを念頭に、周囲の方の「あれ?変わったな…」といったサインを見逃さないことが、重要です。
コメント