常勤産業医のバイト事情、経済的なメリット以外でバイトをする理由

私は、後期研修医の時にドロップアウトして常勤産業医になったわけですが、転職した直後は覚えることも多く、新たな仕事に「ああ、これが産業医として働くことか」などと新鮮に感じていたように思います。

しかしながら、次第に仕事に慣れてきて、ルーティンとなった業務をこなす日々になってきますと、「物足りなさ」を感じるようになることもあると思います。

やはり勤務医の業務負荷などを基準に考えますと、産業医としての働き方は「もうちょっとやることあってもいいのにな」と感じることもありました。

私自身のバイト事情

幸いにして、週に1日、内科外来の非常勤バイトをやっていたということもありましたので、そうしたことで調整はある程度できていたのかな、とも思います。

週4日産業医、週1日は内科外来バイトというような働き方であったから、まだ中弛みのような状態にはなりづらかったかとは思いますが、これが週5日産業医としての勤務だと、若さもあって「何か別の仕事もやりたい」という思いに駆られていたのではないか、と思います。

私は現在も、1日は非常勤バイトを行っていたり、またそれ以外にもオンライン診療バイトや気が向いたらスポットバイトを入れたりしています。こうした「本業以外の仕事」で気分転換できているように思います。

年齢、勤務医とのギャップ

私も30代前半で常勤産業医になったわけですが、特に若手ドクターでそれまで勤務医として働いていた場合、ギャップを感じるということはあるのではないかと思います。

私は最初、モヤモヤとした気持ちになって「どういうことなんだろうか?」と分からなかったわけですが、今、振り返ってみると飽きっぽい性格もあって、「産業医の仕事ばかりではなく、もう少し負荷の高い他の仕事もやりたかったんだ」ということなのではないか、と思います。

40代に突入した今の年齢ですと、あまりそうしたことを感じることはないかもしれませんが、30代だとこうしたこともあるかもしれません。もちろん経済的なメリットもあるわけではありますが、それ以上に「臨床のバイトで業務負荷の調整、気分転換」を図るということも必要なことがあるかもしれない、ということは頭の片隅に置いてみてはいかがでしょうか。

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