「週3日勤務で産業医」の落とし穴-求人票でチェックすべきポイントとは?

産業医の求人で言いますと、「週4日勤務」「週5日勤務」というパターンや、「週4~5日勤務」と、交渉次第で選ぶことができるというパターン、あるいは「週3日勤務」という場合もあります。

「勤務日数なんか、少なければ少ないほどいいじゃないの」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが(私にも、そう思っていた時がありました…)、実はそうではないという、注意すべき「落とし穴」もあります。

そこで今回は、実際の求人票を例にとって、チェックすべきポイントについて解説できれば、と思います。

求人票の例

現在、医師転職ドットコム[PR]に掲載されている求人ですが、東京都品川区という好立地な企業で、

・週3~3.5日勤務
・平日 9:00~17:30
・リモートワークも可(頻度は要相談)
・年収1000万円~

となっています。これだけ見ると「非の打ち所がないじゃないか」と思われるかもしれませんが、実はチェックしておいたところがあります。

ポイント1 社会保険の加入の有無

こちらの求人、見てみると「加入保険 なし」となっています。つまりは、社会保険に加入をさせてもらうことはできず、「自分で国民健康保険に加入してね」ということになります。

国民健康保険の保険料で言いますと、会社負担分がないので、やはり割高になります。医師会の「医師国保」に加入できているのであれば、そちらの方で安く抑えることはできますが、この点は注意が必要です。

そのあたりを調べず、入職した後に「え?社保に加入できないの?」となると、やはりショックが大きいです(実体験です)。ですので、求人票などはしっかりとチェックしておきましょう。

ポイント2 福利厚生の有無

学会の会費・参加費を「出張費」として補助してくれる企業も結構あります。ですが、それも当たり前ではなく、企業によって対応が異なります。

やはり「週3日勤務」などのところですと、「それはご自身で出してくださいね」というところは多くなると思います。このあたりも事前に知らないでいると、「え?自分で出すの?」ということになる可能性があります。

求人票では、勤務日数・時間、勤務地、年収などはしっかりと見る一方で、加入保険、福利厚生などは見落としがちなので、ぜひ見ておきましょう。

ポイント3 年収について

産業医の年収は、やはり勤務日数によって増減される傾向にあります。週3日よりは週4日、週4日よりは週5日の方が年収は高くなるわけです。

そこで言いますと、やはり週3日だと年収がダウンする傾向にあり、「採用面接の場で、なんとかアップするための交渉をしよう」というのが難しいわけです。このあたりは、「週3日で年収1000万円、この年収でどうか」と考える必要があると思います。

以上です。
ですが、「週3日で年収1000万円」は産業医求人で好条件の部類だと思います。また、「残り2日はバイト」と割り切って、年収アップのためにバイトする、ということもアリなのではないかと思います(1日だけにして、週休3日を謳歌する、というのもアリでしょうし)。

選択肢の幅が広い働き方ができる、ということも言えると思います。リモートワークもできますし、私としては非常におすすめな求人だと思います。もしご興味がありましたら、医師転職ドットコム[PR]に掲載されていますので、「求人コード 270109-00001」でお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

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