新型コロナウイルスワクチン「職域接種」のボトルネックとなりやすいポイント【産業医マニュアル】

私が常勤産業医として勤務する企業でも、職域接種がスタートしました。当初は、検温・問診票のチェックや個人確認を行う受付が最も混雑してボトルネックなると考えられていましたが、実際に始まってみると、やや異なっていました。

リハーサルを受けて、受付の人数を増やしたこともありますが、実際は

・ワクチンの充填作業が間に合わなくなり、接種が中断することがあった。

・接種後の経過観察のスペースが足りなくなった。なおかつ帰りの受け付けの人数が足りなくて混雑した。

ということが起きました。特にワクチンの充填作業は、看護師2名がフル稼働していても足りないくらいだった(接種する医師は4名でした)ので、「ちょっと多すぎるかな」というぐらいはいていただいた方がよろしいかと思われます。

また、経過観察のスペースは、基本15分待機ということになりますが、それでも「椅子が足りない」ということも起こりうるため、こちらも十分なスペース、椅子を確保しておいた方がよろしいかと思います。

ただ、あまり経過観察の方が多すぎると、副反応へ対応する医師・看護師の目が届かない方が出てしまう可能性もあるため、入口の受付と連携して人数を増やしすぎないことも重要かと思われます。

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