「生きづらい…」という人生経験・悩みがある人ほどそれが「武器」になる産業医

「深夜呼び出し、当直・オンコール」が苦痛な専攻医・後期研修医の方々へー産業医という生き方はいかが?」にも書きましたが、私は臨床医時代(後期研修医どまりですが)、内科の勤務医として働くことに悩んで、さらには医長との関係性悪化をもとに研修先を退職しています。

ストレス、不眠や体調不良をきっかけとして、スタッフへの冷たい言動・態度をとってしまったがために人間関係が悪化し、医長に注意されて避けるようになってしまったのが原因であり、大半の理由は私にあったと今になって分かるわけですが、当時は環境や周囲の人々のせいにしてしまっていました。

振り返り、自分を客観視すると恥ずかしいことこの上なく、葬り去りたい黒歴史ではありますが、こうした経験をもとに、同様のことで悩む社員さんに共感・アドバイスすることができたということもありました。

また、産業医勤務をしていて自分自身が悩んだこと、様々な社員さんの悩みを聞いている内に、今度は同様の状況にある社員さんに手を差し伸べることができるようになりました。

もちろん、全てが上手くいくとは限りませんし、退職を選ばれる社員さんたちもいますが、少なくとも「それはアンタが悪いよ」などと断じてしまうのではなく、「分かりますよ、その気持ち」と寄り添うようにしたいと思っています。その原動力になったのは、私の悩んだ経験、「生きづらさ」を感じていた人生経験があったからこそではないでしょうか。

そのような「生きづらい…」という思い・経験をされた人こそ、同様に辛い思いをされて悩んでいる社員さんの悩みを聴き、寄り添って、守るための「武器」を持っているのではないでしょうか。私も社員さんとの面談の中で、「あの辛い、苦しい思いや経験は無駄ではなかったんだ」と何度となく思えました。

もし医師として働くことに悩み、苦しんでいる方がおられましたら、その経験をもとに産業医としての働き方を選んでみるのもいかがでしょうか。

なお、私が転職でお世話になったのは、

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です。産業医への転職にご興味がおありでしたら、ご登録の上、ご相談いただいてはいかがでしょうか。

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