医師が転職しようと思っている際、難しくなるケースがあります。「なかなかいい求人に巡り会えず、動き出せない」「なかなか内定がもらえない」「そもそも、どこから手をつけていっていいか分からない」…といったことで、転職活動が進んでいかないというケースもあります。
では、その「転職が難しくなってしまっている要因」としてはどんなものがあるでしょうか。今回はその原因となり得る要因について書いてみたいと思います。
年齢と経験不足の問題
求人先としても、やはりできることなら「経験豊富なドクター」が欲しいものです。そのため、「一念発起して、転科するために転職したい」ということですと、「未経験も可」などと謳っているところでないと難しいと思われます。
一方で、「年齢が上だと、それなりの報酬を用意しなければならない」ということもあり、「できれば若手がいい、かと言ってあまりに経験不足は困る」といった要望があったり、「今いる先生が50代なので、できれば40代までの先生を希望」といったことがあったりもします。
こうした転職をしようとしている側と、採用側のミスマッチが生じていることもあったりします。私も内科医から産業医へと転身しましたが、今思うと、「よく未経験で、30代の医師を雇ってくれたなぁ」となりますね。
もし未経験で「転科を」などと考えておられるようでしたら、条件面(報酬、勤務地など)ではある程度譲歩する必要があると思われます。
「あれも、これも」と希望を詰め込みすぎ
転職で「なんでも希望が叶う」ということは、やはりありません。希望で「ここだけは外せない」というものはあるかもしれませんが、大きいものから小さいもの全ての希望が叶うということはあると思われます。
全ての希望を「あれも、これも」と思いながら転職活動をしていると、やはり途中で「結局、何のための転職なの?」「どの求人も、自分には合ってないように思えてしまう」となってしまうことがあります。
そんな時は、まず原点に立ち返り、「なんのための転職なの?」「これだけはという希望・条件を書き出してみる」ということをやってみてはいかがでしょうか。その上で、それ以外の条件を譲歩できるかどうか、考えてみてはいかがでしょうか。
スケジュールが急すぎる
求人にも波があり、シーズンによっても変化があります。そのため、「なにがなんでも、○ヶ月後に転職する」といったスケジュールの決め方ですと、転職が難しくなることもあります。
そのため、やはりある程度は余裕のあるスケジューリングをしておくとよろしいでしょう。あらかじめ、
など、無料で利用できる複数の人材紹介会社への登録しておき、要望を伝えておいた上で求人を紹介してもらっておいて、「ここ、いいかも」というところに応募してみるというスタンスがよろしいかと思われます。
釣りでもなかなか「あたり」が来ないこともあります。それまではじっくりと待つことも必要だと思われます。