勤務医から産業医になる上で、最も気になるのが「産業医の年収っていくらなの?」というところではないでしょうか。産業医の求人票などを見ればある程度分かることかと思いますが、おおよそ「1000~1300万円」の幅に収まってくるように思います。
もちろん
・「週4日勤務」なのか「週5日勤務」なのか(中には週3日勤務もあります)。
・1日の終業時間はどの程度なのか
・統括産業医か否か。
・外来診療を担当するか否か、またそのコマ数
・支社、子会社の担当数
によっても異なってくるわけですが、それでも飛び抜けて良くも悪くもないというのが正直なところだと思います。
勤務医の年収との差
SNSなどを見ていますと、かなり羽振りの良さそうなドクターも中にはいますが、「勤務医の就労実態と意識に関する調査」によりますと、常勤医師のバイト込みの平均年収は「1461万円」とのことです。
やはり常勤産業医単体の年収で言いますと、勤務医とは差があるという印象です。では、この差をどう埋めていくかというところですが、「空いた時間でバイトしましょう」ということになると思います。
週4日勤務であれば、空いた1日を臨床バイトで埋める。たとえば割の良い外来診療バイトであれば、無理なく8~9万円は稼げるはずです。8万円だとすると、年間384万円になります。
常勤産業医の年収が1000万円だとすると、1384万円と勤務医平均と77万円差。スポットバイトを月1ペースで入れていけば、勤務医と遜色ない年収になるのではないでしょうか。
常勤産業医のバイト事情
常勤(専属)産業医の場合、気軽に嘱託産業医をいくつも掛け持ちして稼ぐということが難しいため、基本的には臨床バイトを追加する、ということになると思います。
産業医になりたての頃、割の良い内科外来バイトにありつけたので気づきませんでしたが、最近、バイト先を探すことになって、「なかなか採用面接にたどり着けない」ということが結構ありました。
そのため、現在は自由診療バイトを中心に稼いでいるという状況です。週1日の医療脱毛の問診バイト、自宅でのAGAのオンライン診療バイトで収入を得ているという状況です。
私のおすすめ
私は「産業医として週4日勤務+バイト1日」という働き方を長くしてきました。産業医週5日勤務ですと、「バイトを土曜を削ってバイト」といったことになってしまうため、それは避けたいと思っていたからです。
また、「普段の勤務先を1日離れる」ということができると、中だるみなどがなくなって、その点も週4日勤務のメリットとなると思います。
本業+バイトが基本
「産業医以外はやりたくない」というドクターもおられるでしょうが、基本的には「本業+バイト」という産業医が多いように思います。
私の場合、産業医だけですと「仕事に飽きがきやすい」ということもあるため、複数のバイトとともに産業医を続けられるのが収入面だけでなく、良い刺激となっているという面もあります。
また、医療業界も先が見通せない、今後どうなるか分からないという不確定要素が多いところですので、「稼げる内に稼いでおく」というスタンスは大事なのではないかと思います。
私の場合、リクルートドクターズキャリア[PR]に産業医の求人を紹介してもらったとき、あわせて内科外来のバイトも紹介してもらいました。もしこれから産業医求人をお探しということでしたら、まずはリクルートドクターズキャリア[PR]からご登録の上、相談してみてはいかがでしょうか。