産業医を「クビ」にならない方法論-押さえるべき「人事の実務担当者・課長・部長」

私は一社目に入職した企業で、3年目を迎える直前に「雇用延長しない=クビ」と言い渡されました。その時は、いい加減な仕事ぶりだったのにで、なぜか「クビにされるわけがない」とたかをくくっていたわけで、人事部長に言い渡された時には本当に驚いて、二の句が継げない状態になりました。

こうした事情があったため、「産業医として、クビにならない方法」というのは今でも強く意識しています。ですが、そのようにSNS上で書いたりしますと、「クビにされるとビクビクするなんて情けない。ちゃんと企業に言うべきことを言わないとは何事だ、産業医として失格だ」といったコメントを書かれることがあります。

誤解なきようお伝えしておきますが、そもそも私が一社目をクビになったのは産業医としての知識・経験が乏しく、加えていい加減な仕事ぶりだったからです。ですので、「企業に見限られない仕事をしましょう」ということをお伝えしたいので、単に「企業側の言いなりになれ」というわけではございません。

この点を踏まえた上で、「産業医として、どうクビにならないでいられるか」というポイントについて今回の記事では書いてみたいと思います。

接点の多い人事部

さて、その「クビにならない方法論」の一つ目ですが、それをお伝えする上で「まず、誰に評価を得るべきか」というところを押さえておきましょう。それはやはり人事部の部長や課長、そして一番接点のある実務担当者です。

産業医になりますと、人事との接点が多くなってきます。それは、メンタル不調などをきたした社員自身、あるいはその上司からの相談を人事が受け、産業医に「面談をお願いできませんか?」という形で話が回ってくることが多いからです。また、休職者の休職前・休職中・復職時といったタイミングでも面談を依頼されることもあります。

あとは、残業が多く、長時間勤務をしている社員の面談、ストレスチェックにより高ストレス者と判定された社員の面談の依頼なども人事経由で依頼されることもあります。あるいは逆に、面談をしていて産業医側から「人事面談が必要だな」と判断して、人事に面談を依頼するということもあります。

このように、産業医として働いていますと人事との接点は多くなり、人事側による「産業医の評価」というのは気にかけておくべきであると思われます。

私の失敗談

私は、クビになった一社目で、人事部の課長からの依頼に「それって私の仕事でしょうか」と言い放ってしまったことがありました。せっかく仕事依頼をされているところで、冷たく突っぱねた形です。

10歳以上年下の私にそのような生意気なことを言われて、よく黙っていてくれたな、と思うわけですが、おそらく腸が煮えくり返る思いだったのではないか、と思います。本当に申し訳ないことをしてしまったと今は反省しています。

そんなことは言語道断ですし、「人事に見限られて、仕事依頼がなくなる」なんて事態になると、私の一社目のような末路をたどる可能性は高いです。仕事は基本断らず、「どのような点で協力できるか」とまずは考えるところから始めた方がいいと思います。

仕事依頼への応え方

もし人事側からの仕事依頼があった場合、「100%の完成度のため、長期間をかける」ということは避けた方がいいです。そもそもの方向性を読み違えていたり、人事側の要望と異なっていたら目も当てられません。

とにかくスピードを意識して、80%程度の出来でもまずはアウトラインだけでも作って期日前に提示するようにしましょう。その反応によって軌道修正する方が相手側の満足度は高いと思います。

また、面談内容などのフィードバックを行うなど、日頃から接点が多いのは人事部の実務担当者です。こうした場面で、しっかり報告・連絡・相談を行うことも大事です。

ですが、その上の課長・部長とも機会があるごとに、あるいはここぞというタイミングでしっかりとコミュニケーションをとっておき、「相談をしやすく、頼れる産業医」として認知してもらえるかどうかというのはやはり大事なポイントですので、意識しておいた方がいいと思います。

以上です。
もちろん、自衛策として上記のようなことを意識することは大事なことだと思いますが、それによって思い通りの評価になるとは限りません。「申し訳ないですが、今期いっぱいで…」と肩たたきをされてしまうこともあるでしょう。

そのような時、落ち込んだり、私のようにショックを受けてしまうこともあるでしょうが、すぐに気持ちを切り替えて転職のことを考えていきましょう。 リクルートドクターズキャリア[PR]などの転職エージェントに相談すれば、すぐに次の産業医求人を紹介してくれると思いますので、すぐに連絡をしてみましょう。

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