社員の「健康相談」がメイン業務である企業内クリニック勤務の求人が現在募集中です(2023年8月~)

リクルートドクターズキャリア[PR]に掲載されていたのですが、やや変わり種で興味深い「産業医」の科目での求人が出されていましたので、今回ご紹介したいと思います。

東京都世田谷区の企業で、今回、企業内診療所を新規立ち上げになられたそうです。そこで、週4~5日勤務するようですが、そこでの診療内容は「専門的な診察というよりは、従業員の相談に乗っていただきコンサルいただくことを想定。診療枠は選考の中でご相談の上」とのことでした。

恐らくですが、これは産業医としての「健康相談」の面談のような業務なのではないか、と思われます。

産業医の「健康相談」

産業医への相談としては、様々な内容がありますし、いろんな経路で持ち込まれることがあります。

「最近、眠れないし、気分が優れないことが多い。食欲も減ってしまった…」と、ご自身で自覚され、どうしたらいいのかと相談されることもあります。

また、そうした部下のことを「最近、休みがちだし、遅刻も多い…メンタル不調じゃないか?」などと心配した上司が、「産業医に相談してきたらどうか」と提案をすることもありますし、あるいは困った上司が人事側に相談し、人事経由で産業医の方に相談の話がくる、ということもあります。

これらをひっくるめて「健康相談」なんて呼んでいるわけですが、求人内容を見た限り、こうした相談を診療所でやって欲しいということのようです。

産業医?クリニック勤務医師?

「健康相談」を主体とするという業務内容からしますと、産業医の業務を一部担うということのようにも考えられます。いわば、産業医の業務を「一部アウトソーシング」した仕事を請け負うというようなことでしょうか。

産業医募集ということではないので、あくまで「クリニック勤務医師」を募集されているという印象です。

そもそも産業医の場合は「これで勤務させてちゃマズイですよ。休ませましょう」などと企業側に勧告することもできる「勧告権」を持っているわけですが、クリニック勤務医師ですと、これがないわけです。

労働安全衛生法第13条3項及び4項
・3項 産業医は、労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対し、労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができる。

・4項 事業者は、前項の勧告を受けたときは、これを尊重しなければならない。

このあたりをどう捉えるか、ということですが、「産業医をやりたいというよりは、一般外来や健康相談をメインにしたい」という方にとっては、年収面でも悪くない(1000万円~1300万円)ですし、エントリーする価値があるのかな、と思われます。

産業医がすでに在籍しているなら(しているでしょうけど)、産業医との仕事の「住み分け」も気になるところです。どのような運用となっていくのか純粋に興味のあるところですね。

もしご興味がありましたら、リクルートドクターズキャリア[PR]に求人が掲載中ですので、ご登録の上、「JOB508683」の求人番号でお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

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