リクルートドクターズキャリア[PR]で、産業医の求人を調べていたといころ、愛知県刈谷市の求人でやや珍しい記載を見つけました。
「求める経験・スキル」のところですが、「認定産業医保有者」「後期研修後、3年程度以上の医師歴のある方」に加え、「皮膚科、産業医の経験歓迎」とのことです。
あまり企業情報が記載されていなかったので推測は難しいのですが、「皮膚科の経験が活きる職場」というのはなかなか珍しいなと思った次第です。
産業医の元○○科医 事情
以前にも、同様の記事を書いたことがありますが、内科・精神科・外科/整形外科…など、産業医として働く上で、様々な臨床経験が活きることがあります。
確かに最近、メンタル不調者の対応に困る企業も多く、「産業医になる上で、精神科医じゃないと難しいのかな?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはありません。
実際、私も元内科医ですし、眼科医、外科医だった産業医のドクターもいます。「○○科じゃなきゃ転職できない」なんてことはないと思います。
実際、「精神科のドクター優遇」と記載のある求人もありますが、そうした求人ばかりではありませんのでご安心を。
様々な臨床経験が活きる産業医
内科医ですと、健診の受診勧奨・就業判定業務などで経験が活きますし、復職可否を判定する面談で「肺癌で通院中です」「心筋梗塞で入院してました」なんて話を聞くのには役立つと思います。
実際、他の科だった産業医から「就業上の注意点はなにかあります?」と相談されたこともありましたし、逆に以前の職場では精神科医だった産業医に「実はこのメンタル不調の社員さん、こうしたことが悩ましい点で…」と相談することもありました。
「元○○科」という臨床経験を持ち寄り、相談できたりすることもできますし、決して臨床経験が無駄にはならないという点も、「ある程度、臨床経験を積んでてよかったな」と思います。
以上です。
企業によって、本当に求める「産業医像」は異なるなぁと改めて思った次第です。たとえ未経験であっても、採用をしてくれる企業はあると思います。もし産業医での転職をご希望であれば、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアといった求人紹介を行ってくれる企業に登録し、ご相談してみてはいかがでしょうか。