在宅勤務中の飲酒量増加で急性膵炎を再発させたアルコール依存症患者の一例【産業医マニュアル】

新型コロナウイルス(COVID-19)対策のため、私の勤務する企業でも在宅勤務が導入されています。

そんな中、業務のストレスでアルコール依存症+急性膵炎で入院した既往のある40代の男性社員が、在宅勤務で再び飲酒を始め、さらには急性膵炎の再発で再び入院してしまいました。

在宅時間が増え、ヒマを持て余し、さらには家で飲んでいるため、飲酒量もついつい際限なく多くなってしまったようです。勤務中には飲んでいないとのことでしたが…本当のところは分かりません。

以前から、在宅勤務中に飲酒量が増加する傾向にあるという話は聞いておりましたが、やはりアルコール依存症の既往のある方は注意が必要ですね。

退院後、復職に当たっての面談を実施しましたが、消化器内科の通院とともに、以前通院していた精神科に受診し、アルコール依存症の治療を受けていただくこととしました。

依存症の相談を受けていたような方にはあらかじめ連絡をとり、注意喚起を行うといったことが必要かもしれませんね。

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