「言うことを聞かない」社員への産業医としての介入方法として有効な「段階的期日」

産業医のための入門書『産業医はじめの一歩』の中に、メンタルヘルスで問題を抱えているにも関わらず、「なかなか言うことを聞かない」社員への産業医としての介入方法が記載されていました。

それは、「期日」を示す方法であり、「今、忙しいんで休んでらんないですよ!」「受診する時間なんかありませんよ!」などと当該社員に言われた場合、「では、1ヶ月後に再面談させてください。それで勤務状態や症状が改善しない場合には、就業制限をかけることにしましょう」といった方法です。

いわば、社員にある程度の譲歩を行い、こちらの言い分を飲ませるという方法だと思いますが、私としても経験的に納得してもらいやすい方法だと思います。

ポイントとしては、「期日」「条件」を明確にした上で「約束」をしてもらうということです。また、約束を反故にされないよう、上司や人事側に証人になってもらうということも重要だと思います。

この方法を、上記の著書『産業医はじめの一歩』では、「段階的期日」を示す方法として紹介しています。

もし「言うことを聞かない」という社員でしたら、このような方法で約束を取り付けてみてはいかがでしょうか。

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