アルコール依存症患者が断酒を行うと「つい甘い物を食べたくなる」ことへの対策【産業医マニュアル】

アルコール依存症の社員が断酒を行っており、3ヶ月が経過したところで再面談を実施しました。他のアルコール依存症であった社員からも話を聞いていましたが、やはり断酒中には「甘い物」を欲するようです。

禁煙中にもイライラして、さらには口寂しくなってしまって甘い物に走る方が多いようですが、アルコールについても同様のことが起こるようです。

「甘い物、ついつい食べすぎてしまうんですが、どうしたらいいでしょうか?」と相談されたわけですが、その社員との話し合いの中で、

・家にあるとついついお菓子類、アイスを食べてしまうので、できるだけ買い置きしておかないようにする。

・お酒を飲みに行かなくなり、家にいる時間が長くなった結果、ダラダラ食べになってしまっているので、食事後はすぐに歯を磨く。

・コロナ禍や梅雨の期間が長かったこともあり、運動不足気味になってストレスを溜めやすくなっていた。そのため、散歩、ジョギングを再開する。

といったことが改善点として挙げられました。特に近くにあるとつい食べてしまうので、「できるだけ手の届く範囲に置いておかない」といったことは徹底していただくようにしました。

ただ、断酒でストレスを溜めやすくはなっているので、無理はしない範囲で甘い物を我慢したり、運動でストレス解消を図るといったことをするようにしましょう、と面談をまとめています。

特に急に暑くなり、つい「一杯だけ…」と思ってしまいがちですので、断酒には辛い時期ではありますが、ぜひ乗り越えていただければと祈っております。

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