「臨床に向いてないから産業医」という選択はありなのか?【産業医転職】

私自身も、後期研修までは内科の臨床医として勤務していましたが、途中で「臨床に向いてない」と思い直し、産業医の道を選んでおります。

そこで改めて「臨床に向いてないから産業医」という選択はありなのか、なしなのか考えてみましたが、ちょっとそこには注意すべきポイントがあると思ったため、今回はそのことについて書いてみたいと思います。

実は、「臨床に向いていない」という理由にもいくつかあると思うのです。具体的には、

1) 深夜の電話対応・呼び出し、オンコールや当直、救急対応などの業務に向かないタイプ。
2) とにかく対人関係に難ありで、無神経な発言などで患者や医療スタッフを怒らせてしまうタイプ。
3) 上司、看護師、コメディカルなどと協調して勤務することが困難なタイプ。

などです。

大別すれば、1) のようなQOML重視タイプのドクターか、2)や3) のように人間関係で苦労しているタイプのドクターかといったことで「臨床医に向いていない」という原因が分かれてくるように思います。

では、産業医に向いているタイプかどうか、といった観点からすれば、1)のQOML重視派のドクターであっても、人間関係をそこそこ上手くやっていけるタイプであれば、問題はないと思います。

一方で、2)、3)のような人間関係で問題を起こしてしまうタイプですと、企業内で上手くやっていくことはちょっと厳しいかもしれませんね。

ですが、そうしたタイプであっても許容してくれる(言葉は悪いですが、”うるさいことを言わなければ、産業医がいれさえばいい”というタイプ)の企業もあったり、また、トライアンドエラーを繰り返して「人間関係を学んでいく」ことである程度は矯正も可能なように思います。

このように、「臨床に向いてないから産業医」と安易に考えて産業医になろう、という方はちょっと気をつけておいた方がよろしいかもしれません。

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