衛生管理者や産業医、保健師など、安全衛生委員会で話をしなければならないという方々にとって悩みのタネと言えば、毎月の「ネタ探し」ではないでしょうか。
もちろん、夏場で「熱中症対策」や冬場で「インフルエンザ対策」といったことで分かりやすいシーズンであれば悩むことはないと思われますが、それでも「何を話せばいいのよ…」と悩んでしまう月もあったりします。
今回は、「安全衛生委員会でネタが無い」「準備する時間が無い」とお悩みのあなたにオススメしたい4つの方法についてお知らせしたいと思います。
通年ネタで勝負
季節、流行性疾患などにあまり関係ないですが、ぜひ取り上げておきたいネタというのもあります。いわゆる「通年ネタ」ですが、たとえば以下のようなものがあります。
・食生活について
・運動習慣について
・喫煙について/禁煙
・過度の飲酒による健康障害、節酒について
・ストレスと休養について
・糖尿病など生活習慣病について
・歯の健康について
「○○月間」「○○の日」を調べて紹介
「○○月間」「○○の日」を調べてお知らせするというだけでもニュース性、情報性があります。それにプラスαして、どのような目的があり、どのようなアクションを起こしていくべきなのか、といったことをお話するのはいかがでしょうか。
調べ方としては、
・年間行事予定(週間・月間)| 厚労省
などにアクセスすれば掲載されています。
前回の安全衛生委員会を振り返って
前回の安全衛生委員会の内容を振り返り、その補足を行うという形でもネタにはなると思います。
たとえば、「労災発生報告で、その対策の議論が不十分なまま終わっている」と感じている点があれば、それについて話をしてみるのはいかがでしょうか。「腰痛が多発している」ということでしたら、腰痛対策としてどのようなものがあるか、腰痛体操・ストレッチなどを紹介するといったこともできると思われます。
「視点をずらしてみた」テーマで勝負
たとえば「喫煙による健康障害」をテーマにしても、「健康障害」「禁煙方法」といったことばかりに目が向きがちですが、「禁煙外来を標榜している外来の調べ方」「禁煙が困難な理由(依存症として)」など、少し視点をずらしてお話をすることもできると思われます。
このように、ワンテーマ→一つの話というだけではなく、どのような点にスポットを当てるかによって、さまざまなアプローチでの話ができると思われます。また、ワンテーマに対して、ご自分の興味のあるところにスポットを当て、深堀りをするということもできると思われます。
以上です。
たとえネタがないにせよ、工夫や調べ方によってはなんとかなるものです。特に産業医、衛生管理者になったばかりでは難しいと感じるかもしれませんが、上記の方法をご参考にしていただき、なんとか乗り切っていただければと存じます。
もちろん、探せば「現在ホットなトピックス」も多くあるとは思いますので、毎月更新している
もご参考にしていただければと思います。