厚生労働省は現在、「医療機能情報提供制度」の在り方を見直すべく議論を進めているそうですが、その中で「医療機関の口コミは載せるべきか」ということが議題に挙げられたそうです。
医師会員では否定的な意見が多かったのに対し、「その他」(歯科医師、薬剤師、看護師、その他医療従事者)では肯定的な意見が多かった、とのことです。
ですがこれ、やりだしたら混乱するだけだと思います。というのも、Google MAPに掲載された口コミを見ますと、「受付の態度が悪い」だの、「待ち時間が長い」だの、肝心の医療サービス自体についての口コミなんてあったもんじゃありません。
また、「風邪で大変なのに、抗生剤注射や点滴(十分、食事摂取や水分摂取できてるのに)の一本もしないとは何事だ」なんて言う中高齢者も未だに多いわけで、そこで医療的に正しいことをしても低評価になることは目に見えてます。つまりは、口コミにより「医療機関として適切なことをしているか」の評価がなされるとは到底思えません。
ミシュラン調査員的な人が評価するなら別ですが、一般の患者さんがレビューするのは、単に「憂さ晴らし」で終わると思われます。