VDT作業の視環境について[労働衛生コンサルタント試験過去問 平成29年度 問9]

【問題】
VDT作業の視環境としてのディスプレイ画面に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)画面における照度とは、画面に入射する光の明るさのことである。
(2)一般に、画面は紙に比べて拡散反射率が低い。
(3)画面に照明器具が映り込んで生じるグレアは、間接グレアである。
(4)画面の表面を粗くする処理をしても、反射光の総量は処理前とほとんど変
わらない。
(5)画面のコントラストは、画面から測定者までの距離に依存する。

【答え】(5)

【解説】
VDT作業にまつわる基礎用語の定義についての問題です。
「輝度」「照度」「グレア」「コントラスト」などについては説明できるようにしておきましょう。

〇(1)画面における照度とは、画面に入射する光の明るさのことである。

照度は、「照射された側」の指標(物体を照らす光の明るさの指標)。一方、光束発散度は「照射した側、光源」の指標。

〇(2)一般に、画面は紙に比べて拡散反射率が低い。

明るい環境下でディスプレイを見やすくする、またはコントラストを高くする上で、拡散反射の低減が必要となる。

〇(3)画面に照明器具が映り込んで生じるグレアは、間接グレアである。

・直接グレア:高輝度光源を、直接見ることによって生じるグレアのこと。
・間接グレア:光源がディスプレイなどに映ったものを見ることにより生じるグレアのこと。

〇(4)画面の表面を粗くする処理をしても、反射光の総量は処理前とほとんど変わらない。

反射率などは変化しても、総量自体は変わりません。

×(5)画面のコントラストは、画面から測定者までの距離に依存する。

コントラスト比=Lmax(白を表示したときの輝度)/Lmin(黒を表示したときの輝度)
で表され、測定者までの距離には依存しません。

なお、照度は画面から測定者までの距離に依存し(人間の感じる量を表す心理物理量)、輝度は観測者に依存しない指標となっています(輝度が同じ場合、光源から離れるほど照度は低くなります)。

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