IARC発がん性リスク一覧の分類の特徴について【労働衛生コンサルタント試験口頭試験対策】

WHOの一機関である国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)は、人に対する発がん性に関する、様々な物質・要因を評価し、5段階に分類している。

発がん性があるかどうかの「根拠の強さ」を示したものであり、発がん性の強さや暴露量に基づくリスクの大きさを示したものではない。つまり、発がんのリスク評価ではなく、ハザードの同定を行っていものである。

分類にあたっては、
1)疫学調査など人での発がん性データ
2)実験動物での発がん性試験などの証拠 
3)その他関連情報 
3点を評価し、それぞれの証拠の確からしさにより人への発がん性を総合評価している。

グループ1(ヒトに対する発癌性が認められる)、2A(ヒトに対する発癌性があると考えられる)、2B(ヒトに対する発癌性が疑われる)、3(ヒトに対する発癌性が分類できない)、4(ヒトに対する発癌性がおそらくない)の5つに分類されている。

タイトルとURLをコピーしました