これから産業医として転職するなら、やるべきこと/やるべきでないこと

先日、友人から「もし今また産業医として転職するとしたら、どうやって動くと思う?」と聞かれました。現在の勤務先は非常に働きやすく、勤務条件も良く、人間関係で悩むこともないため、転職を考えるという気持ちは今のところ全くありません。

「別に、転職は考えてないけど」と言ったところ、「仮にね。仮に、もし転職しなければならなくなったら、という前提で教えてほしい」と言われたことで、「あ、コイツ転職でもする気かな」とは思いつつですが、その手順を説明することになりました。

話している内に、「そういえば、転職活動でやるべきことと、やるべきでないことがあるな」ということを改めて整理できたので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。私自身、産業医としてすでに3回の転職を経験しており、その経験から感じてきたことをお伝えします。

やるべきこと

転職活動において、まず動き出すべきなのは求人紹介会社への依頼です。いくら転職の意思があっても、自分の条件に合った求人がなければ始まりません。転職活動の入り口として、まず複数の求人紹介会社に「求人紹介をお願いします」と連絡を入れることが最初のステップになります。

私の場合、毎回、ジョブメドレーエージェント 医師[PR](旧 リクルートです)とエムスリーキャリアの2社に依頼するところから始めています。このあたり、お好きな会社があると思いますので、そこに依頼したらいいと思いますが、私の場合は「ここなら、転職できるまでしっかりフォローしてくれる」という信頼があるのでお願いすると思います。

求人は基本的にメールで届くことが多いです。紹介された求人を見て、どの点が自分の希望に合っているか、どの点が合っていないかをエージェントに伝えながら認識をすり合わせていきます。不明な点はその都度質問し、興味が持てる求人には積極的に応募していく、という流れが基本です。

ここで大切なのは、「応募する求人の選択肢を狭めすぎない」という意識です。条件が完全に揃っていなくても、「気になる」と感じたものは候補として残しておき、実際に足を運んで確認するという姿勢が重要です。採用面接まで進んでも落ちることは普通にあります。最終選考まで残っても、落ちる時は落ちます。だからこそ、応募の数はある程度多めに確保しておくことが現実的な戦略になります。

正直、面白味も何もない話だとは思いますが、転職活動はこうした地味で地道な作業を行っていくに尽きるのではないか、と思っています。

やるべきでないこと

転職活動においてやってはいけないことを一言で言えば、「焦って不合理な行動に出ること」だと思っています。

具体的には、次の転職先が決まる前に現職を辞めてしまうことが典型的な失敗パターンです。退職後に転職活動を続けると、収入がなくなるプレッシャーから焦りが生じやすくなります。その焦りが、「この求人でいいや」という判断につながりやすく、結果として希望と大きくかけ離れた職場を選んでしまうリスクが高まります。

また、当初の希望条件から大きく妥協して「まあ、ここでいいか」と決めてしまうのも避けた方が良いと思っています。3回の転職を経験してきた中で感じるのは、この「まあいいか」での決断が、後の後悔につながりやすいということです。

産業医の求人だけには限りませんが、基本的に転職シーズンは10月〜1月で、この時期に求人の動きも活発になる傾向があります(4月、1月に転職をする人が多いため)。逆に言えば、シーズンを外れた時期に転職活動をしていると、「なかなか求人が出てこない」という状況になることがあります。

こうした時、焦って動いてもうまくはいきません。必要であれば「今は待って耐える時期」と割り切って、じっくりと良い求人が出るのを待てるかどうかが、転職を成功させる上で非常に重要なポイントになります。

「やる・やらない」でシンプルに考える

転職活動は、状況によって迷いが生じやすいものです。「これでいいのか」「このまま待っていていいのか」「もっと積極的に動くべきか」という判断を繰り返しながら進めていく必要があります。

そういう時に、「自分がやるべきこと・やるべきでないこと」をあらかじめ整理しておくと、迷った時の判断の軸になります。「とにかく幅広く応募する」「次が決まる前に辞めない」「シーズン外は焦らず待つ」といった自分なりの指針を持っておくだけで、転職活動の進め方がずいぶんシンプルに見えてきます。

産業医への転職は求人数が限られる分、一つひとつの判断が結果に影響しやすいです。焦らず、しかし確実に行動を積み重ねていく姿勢が、最終的に自分に合った職場へとたどり着くための近道だと感じています。転職活動の第一歩として、まずはジョブメドレーエージェント 医師[PR]に登録して、求人情報の収集から始めてみてください。

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