知人の臨床医をしているドクターから、「実は産業医への転職も考えてるんだけど、実際のところどう？」と言われることがあります。
段々と年齢を重ねてくるにつれて、「臨床医として勤務するのがしんどくなってきて…」というのが本音のようです。「産業医の仕事ってどうなの？」「年収は？」「勤務はどんな感じ？」という質問に続いて、「私は産業医に向いていると思う？」と質問されることが多いように思います。
正直なところ、「いや、そんなの分からないよ」と言いたいところです。ハッキリ言ってしまえば、やってみなきゃそんな適性など分かるはずもないわけです。
ただ、そう言ってしまうと元も子もないわけで、私はたいてい「それは産業医をやろうと思っている、その決意が本気かどうかによると思います」と答えています。
実際、産業医の仕事というのは臨床医と大きく異なっているので、最初の内はとまどうこともあるかもしれません。しかしながら、一度仕事を覚えて慣れてしまえば、できないというドクターはいないと思います。あとはその仕事を続けていけるかどうかですが、それはモチベーションをどれほど保っていけるかというところにかかってくると思います。
実際、私は「もう臨床医として働くのは無理だ…産業医しかない」と思って飛び込んだわけで(途中で挫けそうにはなりましたが)、その点は「産業医でもやってみようかな、ラクそうだし」という方とは違っていたと思います。
ですので、「私は産業医に向いていると思う？」という方には、「その決意、本気ですか？産業医を続けてやっていきたいと思っていますか？」と聞いてみることにしています。
もし産業医という仕事自体に興味があったり、あるいは私のように臨床医以外の道を探しているという方でしたら、まずは
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